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「情報構造」って一体何なのか徹底的に考えてみた!(基礎編)

【読解】英文法

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●みなさんこんにちは、まこちょです。


今日は少しアカデミックな話題を取り上げてみようかと。

みなさんはコミュニケーションを取るとき、どのように相手に分かりやすく内容を伝えるかを考えて(もしくは無意識に?)会話をしているはずです。


例えばいきなり


例①「S氏がノーベル賞を取った!」


と言われても、もし「S氏」のことを知らなかったら「?」の文字が頭に浮かんでしまいますが、


例②「この前ほら、一緒に飲んだ男の人いたじゃない?、あのS氏がノーベル賞を取ったんだよ!」


というと、


「ああ!あの人が?」


と会話が円滑に進むじゃないですか。

そう、この時この会話の赤い箇所がスムーズに会話を運ぶ役目を果たしていますよね。

ところで、なぜこの赤い箇所があると【円滑】にコミュニケーションが成り立つようになるのでしょう?

そしてこの点が英文にどうかかわっていくのか、本日は皆さんと考えていきたいと思います。

この「情報」の伝え方をマスターすると、驚くほど読みやすい英作文を作ることが可能になりますので、ぜひ会得していただければと思います。

2つの情報を理解しよう


先ほどの「この前ほら、一緒に飲んだ男の人いたじゃない?」の部分を入れると、例①と比べて会話がスムーズになるのは、この箇所が会話の両者、もしくは受け手が【すでに知っている事柄】であるからです。


会話に限らず「話の内容」は、まず「相手が知っていること」から「知らないこと」に内容が流れていかなくてはなりません。


この時「相手が知っていること」「旧情報」「相手が知らないこと」「新情報」と言ったりします。


つまり相手に情報を伝えるときは、

旧情報 ⇒ 新情報

とすると非常に伝達効率が上がるということになります。この流れを「情報構造」と呼びます。

情報の流れを英文に反映してみよう


みなさんはよく接続詞のある文章で「節」の語順について悩んだことはないでしょうか?例えばこんな感じで。


例③ Bob got up when Mary came up.

例④ When Mary came up, Bob got up.

この2つの文は両方とも同じ意味なのですが、【相手に与える情報の重要度】は大きく違います。情報は【旧情報】【新情報】に流れますので、例③は


例③ Bob got up when Mary came up.


と話者は情報の重要度を考えているということになります。


つまりこの英文を作った話者はwhen Mary came up部分を「新情報(相手が知らない情報)」として捉えていることになります。

したがって訳語も「旧情報」「新情報」に流して

訳「ボブが立ち上がったのは、メアリーが入ってきたときだった

とすると良いことが分かります。

例④は、

例④ When Mary came up, Bob got up.


となり、先ほどの例③とは逆でBob got upの部分を「新情報」としてとらえていることが分かります。したがって訳は

訳「メアリーが入ってきたときボブは立ち上がった

と表現することになります。

本日のお題


【問】次の日本文を英作文してみましょう
※ 両方ともI gaveから答えを作ること

(1) What did you give her?
「彼女に何をあげたの?」

「彼女にはね、大きな人形をあげたよ」


(2) Who did you give this book?
「誰にこの本をあげたの?」

「マキにあげたよ」



【解説】

(1) What did you give her?
「彼女に何をあげたの?」

「彼女にはね、大きな人形をあげたよ」

givegive A B (SVOO)とAとBの位置を入れ替えた give B to A(SVO)の2つの書き方があり、よく書き換え問題などでありますが、この2つも「情報」の伝え方で書き方が異なるのです。


● give A B 

→ Aが「旧情報」Bが「新情報」

● give B to A

→ Bが「旧情報」Aが「新情報」

となります。

したがって(1)は

(1) What did you give her?
「彼女に何をあげたの?」

「彼女にはね、大きな人形をあげたよ」


というやり取りですがherが疑問文の中にもう出てきていますので、返事で「her」を最後に置く「新情報」として扱う理由はありませんよね。つまり


I gave a big doll to her.


は情報の伝え方としておかしいと分かります。

a big dollを「新情報」の位置に置いてやりましょう。


I gave her a big doll.

これが正確に情報を伝えている文になります。


(2) Who did you give this book?
「誰にこの本をあげたの?」

「マキにあげたよ」


先ほどの問題と似ていますが、この疑問文に対する答えは


① I gave Maki this book.



② I gave this book to Maki.


が考えられます。疑問文の内容でthis bookの情報は分かってますから、this bookを【新情報】の位置においている①はおかしいと分かることが重要です。


したがって答えは②。Makiというおそらく初めての単語を文末近くに置き、情報をベストな位置で伝えていることが分かるかと思います。


参考文献

この「情報構造」に関して詳しい考察がなされている書籍をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。この「情報構造」という考え方ですが、Aの文もBの文も「文法的」には問題のない文なんだけど、【正しく相手に伝わっているか】という点で、この考え方はこれまでの文法第一主義の英語教育から一歩進んだ考え方だということが分かりますね。ぜひ身につけていただければと思います。


ではまた


「英文法」が分かるとこんな感じになります!
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