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英文の「省略」はどんな時に起こるのか?基本原則を忠実に突いた良問はこれだ!【読解問題③】

うなる読解問題

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● こんにちは、まこちょです。


本日の【うなる読解問題】、厳選してみなさんにお届けします。


この問題はぜひやっていただきたい問題なんです。


それと同時にこれまでのそれぞれの英語学習をいったん顧みていただきたいという思いもあるんです。


後悔はさせません、震えるほどの英文読解、お楽しみください。


本日の問題


【問】次の下線部を和訳せよ

① I want to talk about memory-memory and the loss of memoryーabout remembering and forgetting. ② my own memory was never a good one, but such as it is, or was, I am beginning to lose it, and I find this both a worrying and an interesting process. ③ What do I forget? ④ I won't say everything: of course, that would be going too far. [東大80年]




この問題は1980年の東大の問題です。結構古い問題なのですが、この問題を通じて、東京大学は私たちにいったい何を求めているのかを明確に伝えているという意味で、震えが来るほどの良問になっています。


この大学のちょっとしたメッセージ的なものを感じ、私など、この問題を初めて解いたときに、これまでの私の英語学習のあり方は本当によかったのだろうかと深く反省させられたものでした。


ぜひよく考えて解いてみてください。きっとこの大学に入りたくなりますよ!


【解説】


この文章を全体を通じてちょっと眺めていただきたいのですが、難解な単語など全く出てきません。ちょっと英語に長けている中学生でしたらスラスラ読めてしまうのではないでしょうか。


下線部の和訳を問いている問題なのですが、この部分【だけ】を眺めているとまあそれはそれは簡単に思えるんです。


I won't say everything.


見てくださいこの文。計5wordしかない、しかも難解な単語などみじんもない文なんです。


これ、この文だけを見て答えを出すとしたなら「私はすべてを語るつもりはない」として終了するのではないでしょうか。

not ~ everyだから「部分否定」に気をつけなければいけませんね、とか思いながら。


この問題を解くには私たちが英語を初めて習ってから、おそらく今の今までずっと言い続けているであろうあの【やりとり】までさかのぼらなくてはならないなんて...!

もう一度あのやり取りを考え直そう

みなさんは「疑問文」ってご存知ですよね?いや、馬鹿にしていないですよ?

例えばこのようなものです。


例① Do you have a pen?

例② Is he a teacher?

例③ How are you?


この疑問文は全部、中学1年の初歩に学習する英文です。みなさんも、そしてもちろん私も、必ず通った「道」です。


ところで、この英文の「答え方」はみなさんできますか?


馬鹿にするなまこちょ!という声が聞こえてきそうです。もちろんそれぞれ、


例① Do you have a pen?

⇒ Yes, I do.


例② Is he a teacher?

⇒ Yes, he is.


例③ How are you?

⇒  I'm fine.


とこうスムーズに答えられると思うんです(もちろんYesを前提として答えた場合ですが)。


ところで、この「疑問文 → 答え」のやりとりが私たちに教えてくれている「教訓」とはいったい何でしょうか?


それは疑問文で使った主語(S)と動詞(V)は、必ず答える時に使わなければならないということです。


よく見るともちろんyouIになるということはあっても、


例① Do you have a pen?

⇒ Yes, I do.


例② Is he a teacher?

⇒ Yes, he is.


例③ How are you?

⇒   I'm fine.


と必ず疑問文とその答えに共通している主語(S)と動詞(V)が使われていることが分かります。


これが何か?とか思わないでくださいね。


東大のこの問題はこの基本ルールを鋭く突いた問題なのですから。


今回の問題を見てください。この下線部の前にある「疑問文」です。


What do I forget?


確かにこう聞いています。意味は「私は何をわすれるというのか?」


この疑問文の答えは何であれ、みなさんはこのルールを守らなければなりません。「疑問文の主語(S)動詞(V)は答えに使われる」です。


この疑問文の主語(S)と動詞(V)はそれぞれIforget。したがってこれらは答えに必ず入っているはずですが、


I won't say everything.


Iはともかくとしてforgetがないのですが。


でも今までの英語学習から、こんなことはありえないのです。でもみなさんはこんなことも中学の時に学習しているんです。

特に例③に注目してください。


How are you?

I'm fine.


このやり取りですが、I'm fine.に代わってみなさんは別の表現も同時に習っているはずです。それは、


Fine.


そう。主語と動詞が省略された形ですね。英語はSとVが【繰り返し】になる場合、「省略」できるのでした。


何が言いたいかお分かりですね。


そうこのI won't say everything.forgetがない以上、この文はI forgetの箇所が繰り返しを避けるために省略されているのです。つまり


I won't say [(that) I forget] everything.


という形が本来の形だったのです!


したがって答えは「私は全てをあらいざらい忘れるなどというつもりはない」


全文訳を掲載しておきます。


全文訳「私は記憶、記憶と忘却、つまり思い出すことと忘れることについて語りたい。②私自身の記憶力は大したものではなかったが、とはいえ、いやそうであったとはいえ、私は記憶力が衰えつつあり、これは困ったプロセスであると同時に興味深いプロセスでもある。③私は何を忘れるというのか。④すべてをあらいざらい忘れるなどというつもりはない。もちろんそれはいくらなんでもいいすぎであろう」

まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。実にシビレル問題です。


まさかこの問題を正確に解くのに、これまでほぼ無意識に行われていたまるで「儀式」のような日常のやり取りをやり玉に挙げて出題されるとは..!


ぜひこの点を噛みしめていただいて、今後の英語学習に役立ててくださると幸いです。


ではまた


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