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仮定法はなぜ「過去形」が使われるのか?普通のif節との違いをしっかり解説!

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仮定法

 

この記事を読むと
仮定法はなぜ過去形が使われるのかが分かります。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

高校英文法を学習していると単元のなかに「仮定法」というものがあります。

 

この単元なのですが、生徒にとっては非常に理解が難しい単元で、質問が絶えない箇所でもあります。

 

特にある質問事項のトップがこれです。想像できる読者の方もいるんじゃないでしょうか。

 

「仮定法はなぜ過去形を使うのでしょうか?」

 

というもの。これは「仮定法」を学習した人ならば、必ず一回は疑問に思いますよね。

 

そこで今回はこの疑問について徹底考察!

 

私たちが普段さらっと流している「過去形」のある真実が分かります。ぜひ理解していただき、今後の学習に役立ってくれればなと思います。

 

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仮定法と直説法とは?

仮定法を学習するとまずは「仮定法」の定義とその逆の「直説法」についてこのような説明を受けるかと思うんです。

 

仮定法と直説法
● 仮定法 ⇒ 現実とは違うことについて話すときに使う
● 直説法 ⇒ 現実のことについて話すときに使う


要するに仮定法とは「現実とは違う」のですから、ざっくりというと「ウソ」の文ということになります。ただしこの「ウソ」の文はとても健全な「ウソ」です。




なぜなら、誰にもわからない「ウソ」ならば健全ではないですが、この仮定法は表現を工夫して、「今、この文は【ウソ】の文なんだよ!」とみなさんに教えてくれているわけですから。



この「ウソの文」を表現する方法はこちら。2種類あるんです。

 

仮定法過去
If S + 動詞の過去形,  S+助動詞の過去形(would / could / might)+ 動詞の原形
「もし~なら、 …だろうに」


If I were a student, I would study hard.
仮定法過去「もし私が学生だとすれば、一生懸命勉強するのになあ」




もちろん「ウソ」の文ですから現実はこの文の内容の逆になるのです。つまり


現実「私は学生ではないので、一生懸命勉強していない」



ということになります。


仮定法過去完了
If S + had 過去分詞, S+ 助動詞の過去形(would / could / might)have 過去分詞
「もし~であったならば、…だっただろうに」


例 

If I had left ten minutes earlier, I would not have missed the train.
「もし10分早く出発していたら、列車に乗り遅れることはなかっただろうに」




何度もいいますが「ウソ」の文ですので、現実は、


現実「10分早く出発していなかったので、電車に乗り遅れてしまった」



ということになります。




ところで、この2つの和訳をよく見ていただきたいのですが、「仮定法過去」の文は、英文のif節(従属節)主節の両方に「過去形」が使われていますが、訳は「現在形」で書かれています。



過去形で表現されているのになぜ「現在」の訳になるのか?この点が仮定法を学習している人の最大の問題点となっています。




まとめますが仮定法の表現と訳の関係はこのようになってます。



【仮定法過去】

表現:過去形 / 意味:現在形


【仮定法過去完了】
表現:過去完了 / 意味:過去形




単純に考えたら「現在形」で表現すればいいじゃないかと思いますよね?【現在】の逆のことを表現するのに仮定法【過去】にしなければいけないなんてそんな馬鹿な!と普通の人だったら絶対に思うわけです。



それは単に「過去形」が時間的な「過去」を表す【だけ】と考えていることから起こる誤解です。




実は英語の「過去形」は時間的なもののほかに、ある特徴を持っているんですね。



そしてこの特徴が分からないとなぜ仮定法で過去形が使われるのかは絶対に分かりません。

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過去形の知られていない特徴

みなさんは時制として「現在形」「過去形」について学習されているかと思います。例えば



例 

① I play tennis.


② I played tennis three years ago.


何て言うのはよくある基本文ですよね。



ところでみなさんは過去形と言うと、どうしても【時間的に過去の事柄】を想像してしまいませんか?



確かにそれも間違いではないのですがその他に、英語の過去形は時間的な隔たりの他に次のような特徴を表すのです。


過去形
①時間的な隔たり
②現実からの隔たり
③人間関係の隔たり


つまり過去形は「現在」との距離感(離れること)を表現するわけですが、距離感にも上記の3つがあるのです。



そのうちの②に注目。



なんと過去形は「現実から隔たりがある」 → 「現実から遠い」 ときにも使うことができるのだ。 





「現実から遠い」とは言い換えると「現実的ではない」ともいえます。つまり…?




そう、「ウソ」の文にも使えるのだった!



したがって仮定法のような「ウソ」を表現するようなものにはピッタリなのだ。仮定法の過去形は、現実世界の事柄と区別をつけるために動詞の過去形という形を借用して表しているのです。



過去形を使わないと現実世界の事柄なのか、仮定世界の事柄なのかわからなくなってしまうんですね。

 

ちょっと練習してみよう

例えば次のような2つなのですが、違いが分かりますか?


① If I know you, …


② If I knew you, …



この2つのうち、「私とあなたが知り合いなのはどっち?」



もちろん正解は①


なぜって②は過去形。したがって「現実味がない」ことを表しています。つまり②は「ウソ」なのだ。


「I」「you」と知り合いのわけはないのである。



①は?現在形です。



したがって「現実味」がバリバリ(?)なのです。



① If it rains, …


② If it rained, …



「雨が降りそうなのは?」



もうわかりますよね。正解は①。②は過去形が使われているので「現実味がない」→「雨が降りそうもない」のです。

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。仮定法が「過去形」を使う理由、分かっていただけましたでしょうか。



ぜひ今後の学習に役立ってくだされば幸いです!



ではまた。

仮定法の学習方法がわからない!そんな人は以下をクリックしてみてください。

仮定法の学習方法についての記事に戻る

 

助動詞の学習方法についての手順を知りたい方は以下の記事を確認しておこう!

助動詞の学習手順の記事に戻る

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