● こんにちは、まこちょです。
動詞には「語法」といって、英文の中で使い方がある程度決まっています。
例えば「言う」という単語にはsay、tell、speak、talkのように様々種類がありますが、どれも使い方が決まっているので、適当に英文で使うことができないんですね。tellの後ろは「人」目的語が来る、とかね。
参考までにこちらの記事になります
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したがって「語法」は動詞の「形」を覚えなければいけませんから苦手な英語学習者が多くいらっしゃいます。とくに今回ご紹介するsuggestなどは厄介な語法をもつ典型例。意味は「提案する」で簡単なのですが、どうしてどうして、このsuggestの語法は種類が多く、入試問題にも相当な頻度で出題するデンジャラスな単語です。
そこで今回はこのsuggestの語法を徹底的に押さえて使い方をマスターしちゃいましょう。ぜひ今後の英語学習にお役立てください。
suggestの語法は超深い!
suggestはSVOOの4文型を取れない
まずは何が何でも押さえなくてはならないのがこの知識。この単語「AにBを提案する」という表現の時、giveと同様、suggest A + Bという形を作れると思いがち。
ところがsuggestはSVOO文型がないため、giveと同じノリで文を作ることができないんです。例えば、「そのパーティーには出席しようと彼に提案した」の文ですが、
例
× I suggested him that we should join the party.
としてはいけません。himの前に前置詞toを補い
I suggested to him that we should join the party.
とすることでI suggest [that ~]のSVOの3文型にするんですね。
⇒ SVOの3文型にする
ちなみに同様の型をもつ動詞は、そのほかにexplain / introduceなどがあるから注意しましょう。
例
× I explained him my problem.
○ I explained my problem to him.
「私は彼女にその問題の解答の仕方を説明した」
suggestの後ろはthat節
話がちょっと前後してしまって申し訳ないんですけど、suggestは後ろに不定詞to Vの形を置くことができません。これも頻出です。
例
×I suggest you to be there.
じゃあどうするかというとto不定詞ではなくてthat節を使うのが基本です。
○ I suggest that you should be there.
that節のなかにはshouldを使う
また、これも非常に厄介な点なのですが、suggest that節の中にはshouldを使うのが一般的です。suggestのほか、insist / propose / recommend / decide / demand / request / orderなど命令・要求・提案・決定に類する動詞に続く that節中にはshould + 原形を使うのが一般的です。
例
I suggest that you should be there.
別に大したことがないように見えるじゃないですか。
ところがこのshould、なんと「省略」できるんです。ですから先ほどの例文はこう書くことも可能です。
I suggest that you be there.
~that you be thereなんて文としてはとても「変」な形ですが、原形の前のshouldが「省略」できるから起こる現象なんですね。
まちがっても~that you are thereとかに戻してはいけません。
※注意※
suggest that節中にはshouldを使うと先ほど説明しましたが、それはsuggestを「提案する」と訳した場合のみです。
suggestはもう1つの意味として「暗示する」という意味があるのですが、この場合はthat節中にshouldを使わず、直説法で書くことは覚えておきましょう!
例
Current studies suggest that smoking is bad for the health.
「現在の研究では喫煙は体に悪いと示唆されている」
suggest + ~ing
suggestは後ろにthat節が来るだけではありません。もう1つ動名詞句も置くことができるんです。つまりsuggest ~ingの形が可能です。
例
I suggest meeting at Starbucks at 1 p.m. on Wednesday.
「水曜日の午後1時にスターバックで会おうよ」
この形の注意点ですが、meetingは動名詞ですので前に「意味上の主語」を置くことができるという点。そのとき、動名詞の意味上の主語のルールとして「目的格・所有格 + ~ing」という形にするのですが、
I suggest them meeting at Starbucks at 1 p.m. on Wednesday.
「彼らにスターバックスで会うように勧めておいた」
と表現するすることが可能なのですが、結果的にsuggestの後ろに「人」目的語が直接ついているように見えてしまうので、こういった場合は、
I suggest (that) they (should) meet at Starbucks at 1 p.m. on Wednesday.
と表現するのが望ましいとされています。
動名詞の意味上の主語についてはこちらの記事へどうぞ
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練習問題
今回の内容を踏まえて実際に入試問題はどう出題されるのか?最後にちょっと実践問題をやって終わりにしましょう。
【問1】The chairman suggested ( ).
① to us that we should take a vote on the plan.
② us that we would take a vote on the plan.
③ to us that we had to take a vote on the plan.
④ for us that we had better take a vote on the plan.
【問 2】Would you please [ ] in more detail?
① explain it me
② explain me it
③ explain it to me
④ explain me to it
【解答】問1= ① 問2= ③
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。このsuggest、なかなか手ごわい単語ですがよく狙われますので、また英作文等で間違えるポイントになったりしますので、ぜひ会得していただければと思います!
ではまた
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