● こんにちは、まこちょです。
今回ご紹介する英単語もなかなか英語学習者を惑わすもので超有名です。そうmean。
この単語、「~を意味する」という意味で非常に有名なのですが、実は信じられないほど「多義語」であるやっかいなやつです。しかも入試頻出ですから、しっかりと使い方を押さえておかなくてはなりません。
そこで今回はこのmeanの用法を徹底網羅!意外にいたる所で見かけるこの単語、ぜひマスターしていただいて今後の英語学習に役立ててくださいね。
これがmeanの全用法だ
まずは非常にポピュラーな使い方からご紹介しましょう。ところがこのよく見るmeanの使い方ですら、しっかりと語法が存在するんです。
mean to doとmean doingの違い
まずは大学受験・資格試験等の語法問題として常連の、この2つの使い方を見てみましょう。一見両方とも同じに見えるんですけどね。
そう、meanは後ろにto不定詞と動名詞の両方を取ることができる単語です。もちろん意味が変わりますのでしっかり押さえましょう。
● mean doing「~することを意味する」「~を引き起こす」
mean + ~ing形は「~することを意味する(~することになる)」「~を引き起こす」という意味になるのですが、この時のmeanのニュアンスは知っておいてた方がいいです。例えば
例
That means running a risk.
「そのことは、危険を冒すということを意味する」
↓
「そんなことをすれば危険を冒すことになる」
このようにmean + ~ingで「~することを意味する」を表すときはmeanが「=」のニュアンスをもつことに注意すると理解が深まります。
That means running a risk.
↓
That = running a risk.
またmean + ~ingのもう一つの意味「~を引き起こす」ですが、この意味で使われる場合は「未来形」表現が多く、しかもmeanが「原因 ⇒ 結果」の因果関係の役目を担うことが多いですね。
例
The computer problem will mean checking everything manually.
「コンピュータの故障(原因)はすべてを人手でチェックする事(結果)を引き起こすだろう」
↓
「コンピュータが故障すると、全てを人手でチェックすることになる」
つまりこの時のmeanは「⇒」の矢印の役目をしているといってよいでしょう。
The computer problem will mean checking everything manually.
The computer problem (原因) ⇒ checking everything manually(結果).
このニュアンスをしっかり理解していると「英文解釈」のときにも役に立ちます。
英語の因果関係は超大事!以下の記事を熟読しよう

なお、このmean + ~ingの使い方は【ものごと】mean that S+V、または単に目的語に普通の名詞が来ても同じ意味で使うことができますよ!
例
I’m sorry I hurt you, but I never meant it.
「お気に障って申し訳ありませんが、別にそういうつもりだったのではありません」
※itが指すものはI hurt you.
例
The grade “秀” means that you are pretty good at that class.
「成績の「秀」はあなたがその講義で優秀であることを意味している」
これらの意味と次にご紹介するmean to Vはいったい何が違うというのでしょうか。
● mean to V:「これからVする意図がある」
mean to Vもmean + ~ingと同じ「~することを意味する」という用法があるのですが、実は若干ニュアンスが違います。
これはto不定詞と動名詞~ingが持っているニュアンスの違いがそのまま反映されているんです。
● 動名詞~ing ⇒ 過去のこと・一般論
● 不定詞to~ ⇒ 未来のこと
to不定詞と動名詞~ingのニュアンスの違いとは?以下の記事へどうぞ

したがってmean to Vは「【これから】~するのを意味する」という意味であり、それはそのまま「~する意図がある」という用法で使われるようになったのでした。
例
Happiness does not mean to work for a major company.
「幸せとは【将来】大企業で働くことではない」
例
She means to be a scientist.
「彼女は【これから】科学者になろうと志している」
例
I didn’t mean to hurt your feelings. I’m sorry.
「君を傷つけるつもりはなかったんだ。ごめん」
※注意※
このmean to Vですが、当然不定詞の「意味上の主語」を置く場合はtoVの前に置くことに注意しましょう。この点は入試頻出なのですが、なぜこのパターンがよく狙われてしまうのか、以下の例を見てください。
to不定詞の意味上の主語はtoの前にfor Aという形で置くのはこのmean to Vの用法でも変わりません。つまり
mean for A to V
「AがVするのを意図する」⇒ 「AにVしてもらいたい」
と訳します。
例
We didn’t mean for you to lose your job.
「私たちはあなたに仕事を失って欲しくはなかった」
不定詞の意味上の主語について詳しく学習したい方はこちらの記事へどうぞ

一見大したことのない用法に見えますが、じつはこの用法、イギリス英語だとforを省略することが多いのです。つまり
mean A to V
となるんですね。要するにこれはwant A to Vと使い方が全く一緒になるということを覚えておきましょう。これ、知らないと結構戸惑いますよ。
We didn’t mean for you to lose your job.
=We didn’t mean you to lose your job.
その他のmean
動詞のmeanはこのように使い方がたくさんあるのですが、上記のほかにもたくさんの用法があります。ちょっとご紹介しますね。
● I(You) mean 「つまり・だって・じゃなくて」
よく会話などで使うmeanの用法がこれ。前の内容を受けて「言い換える」時にこのmeanが大活躍です。よく映画のセリフでも聞くことができるおなじみのセリフですね。
例
You mean, you can’t make it tonight?
「つまり、今夜来れないってこと?」
● I mean it.「本気だ・本心だ」
これはイディオムなのですが知らないとちょっと戸惑うかもしれません。
例
I mean it!
「本気で言っているんだよ!」
例
I mean it. I really think that haircut looks good on you
「本当だよ。その髪型似合っているよ」
● be meant to do「~することになっている」
この表現は「受け身」で使いますが、特徴があるので覚えておきましょう。
例
Perhaps he was meant to be a poet.
「たぶん彼は詩人に生まれついていたのだろう」
形容詞のmean
なんとmeanには、動詞の用法だけではなく「形容詞」があります。実はこの用法も大学入試の常連の問題。意味は「卑劣な・下品な・ケチな」となかなか過激な意味になっています(笑)
形容詞は名詞を修飾するパターンと動詞の補語(C)になるパターンの2種類がありますが、もちろん両方のパターンで使います。
例
a mean person 「けちな人」
例
It was mean of him to tell you a lie.
=He was mean to tell you a lie.
「君にうそをつくとはあいつも卑劣なやつだ」
meanがbe 動詞の補語として使われていることに注意しましょう!
あとがき
今回はmeanの語法についてご紹介したわけですが、なかなかこのmeanは一筋縄ではいかない雰囲気を醸し出しています。
ぜひ少しずつストックしていただいたらと思います!また会いましょう。
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