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文頭の〜ingの解釈方法はたった2パターン!って知ってた?

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動名詞・分詞

 

この記事を読むと
文頭の~ingの処理方法が分かります

 

●みなさん、いかがお過ごしでしょうかまこちょです。

 

英文解釈の授業をしているとよく生徒から

 

「~ingから始まる文は動名詞なの?それとも現在分詞なの?」

 

という質問を受けます。

この点は英文解釈をしていると大いに悩まされるポイントなんですよね。

 

そういうわけで本日は「文頭の〜ing」の解釈の方法です。

 

文頭が〜ingで始まる文は解釈上2パターンしか読み方がありません。したがって事前にパターンを学習しておいたほうが、圧倒的有利になりますので、これは覚得ておいて損はありません!

 

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文頭の~ingの2つのパターンはこれだ!

まずはこの基本ルールを頭に入れましょう!


文頭の〜ing ⇒解釈は2パターンのみ

 

読み方の違いは後ろに続く文の形で決まります。



つまりVingの箇所をじーっと見ていても分からないということです。


文頭の〜ingの解釈

① [Ving 〜] + V
⇒ [ ] は名詞句。Vの主語(S)となる。
⇒ 意味「〜すること」

② [Ving 〜] + S + V
⇒ [ ] は副詞句(分詞構文)
⇒ 意味は「〜と・〜で」ととりあえず訳す

 

例えば次の例文を見てください。



例①

Having a car gives you a wide range of activities.



この文はHaving a carの部分がgives主語(S)になっていますよね。



つまり①の形になっています。したがってHaving~「動名詞」と分かります。

訳「車を持っていると、行動範囲が広がる」




例②

Having a car, I had a wide range of activities.




先ほどの例①と同じように見えますが、こちらは後ろに主語(S)と動詞(V)があるんですね。



Having a car, I(S) had(V) a wide range of activities.



したがってこちらは②の形になっています。Having~「分詞構文」

訳「車を持っていたので、僕の行動範囲は広がった」



ね?非常に簡単でしょ?この2パターンしかないので実は簡単なんです。

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文頭が~ingの練習問題


では相変わらずの[練習問題]です!定着タイムですね。


[練習問題]
次の文を和訳しなさい
(1) Having a wealth does not always mean being happy.
(2) Walking in the park, he came across his old friend.
(3) Walking in the park is a good relaxation.
(4) Succeeding in school is a matter of studying a couple of hours a day.
(5) Considering his ability the result is unsatisfactory.




[解説]

 

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Having以下は名詞句

(1) Having a wealth does not always mean being happy.



Havingの範囲は wealthまで。 [ ]に入れると、



[Having a wealth] does not always mean(V) being happy.



主語Sがありません。つまり[ ]の部分が主語Sの名詞句になっているのです。


Sは名詞なので[ ]は「〜すること」と訳そう。


訳:「お金持ちであることは必ずしも幸せとは限らない。」

 

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Walking~は「副詞句」

(2) Walking in the park, he came across his old friend.



Walkingの範囲はparkまで。後ろの文の形を見てみましょう。



[Walking in the park], he(S) came(V) across…

 

後ろの文は he(S) came(V)とそろっていますね。したがって②の形になっています。


したがって[ ]は副詞句と分かり、この〜ingは分詞構文と分かります。


分詞構文の訳仕方はいろいろありますがとりあえず「〜で・〜と」と訳を入れるとうまくはまることが多いですね。

訳:「公園で歩いていると、彼は古い友人に出くわした。」

 

(3) Walking in the park is a good relaxation.


(2)と似ていますが、



[Walking in the park] is(V)

 

Vの主語Sがないことがわかりますね。[ ]が主語Sになっているのです。


動名詞句で「〜すること」と訳出しましょう。

訳:「公園で歩くのは良いリラックスになる。」



(4) Succeeding in school is a matter of studying a couple of hours a day.


Succeedingの範囲はschoolまで。




[Succeeding in school] is(V)

 


isの主語Sがないので [ ]をSに当てましょう。動名詞句

訳:「学業がうまくいくということは一日に2,3時間勉強するということだ」
意訳:「一日に2、3時間勉強すると学業はうまくいく」



(5) Considering his ability the result is unsatisfactory.

Consideringの範囲はabilityまで。(consider はSVO文型を取ります)




[Considering the ability] the result(S) is(V)

 


the result is…S+Vが続いているので、[ ] は副詞句。分詞構文とすぐに分かります。

訳:「彼の能力を考えると、その結果は満足のいくものではない」



※2017 5/4【追記】


今回の記事で、文頭のVingの解釈方法は2パターンであるとご紹介いたしましたが、私の生徒からの指摘で、もう一つの解釈パターンがあったことをご報告いたします。つまり計3つのパターンがあることが発覚したということです。


それは



[Ving~] + be 動詞 + S 「~しているのはSだ」



という形。元々は S + be動詞 + Vingという「進行形」が倒置した形になります。



Sitting in front of the door is my friend, Bob.



この文章を見ていただきたいのですが、Sittingの範囲はdoorまで。したがって




[Sitting in front of the door] is my friend, Bob.



isの主語がないので、これまでの私の記事での【ルール】から解釈すると[Sitting in front of the door]の部分は「動名詞句」、したがって「座ること」と解釈するはずです。



ところがこの文はそれで解釈すると「ドアの前に座ることは私の友達、ボブである」?と何を言っているのか分からない文が出来上がってしまいます。



そう、ここは進行形の倒置形



My friend, Bob is sitting in front of the door.



の文が「倒置」によりsitting以下が前に出ていた文だったのである!



したがって訳は「ドアの前で座っているのは私の友人、ボブだ」が正解ということになります。



この点を指摘してくれた生徒に感謝するとともに、早速この記事の全面改訂を行おうとしたのですが、この記事の売りの1つに「2択」からの解釈方法というポイントがあるわけで、そこに今回の新たな箇所を組み込んでしまうと、どうしても最初の設定の迫力が薄れてしまう。



そこで散々悩んだ結果、この2択の設定はそのままにし、あとで【追記】という形でご紹介させていただくことに決めました。その方がよりこの第3の解釈方法が鮮明に読者のみなさまに残るのかなと思ったのです。



いかにも私らしいふざけた思いつきですが、ご了承いただきたいと思います。


【追記終わり】

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文頭の~ingの入試問題(和訳)を解いてみよう

では最後に、今回の「文頭の~ing」が問われた大学入試問題をご紹介します。なかなか手ごわい文ですが、根気よく読んでみましょう。

 

【問1】次の文を和訳しなさい

Seeing that each nation has its characteristic merits and demerits, we adjust our standard of values. (名古屋大学)

 

うーん1文が長く読み応えバッチリ(笑)ですが今回の「文頭の~ing」がしっかりと問題になっていますね。

 

【解説】

Seeing that each nation has its characteristic merits and demerits, we adjust… 

 

いきなり文頭の~ingの形です。今回は Seeing… , we adjust…と、 Ving~, S+Vの形になっているので、このVing~は「分詞構文」の~ingと分かります。

 

分詞構文の~ingの意味はさまざまですが、とりあえず「~で・~と」と訳を置いておきましょう。

 

its characteristic merits and demeritsは「独特の美点や欠点」。adjustは「調整する」。ここまでで、訳は「それぞれの国に独特の美点や欠点があるのを見ると、我々は…を調節する」

 

we adjust our standard of values  ⇒ standard of valuesは「価値の基準」。

 

全体訳「それぞれの国に独特の美点や欠点があるのを見ると、我々は価値の基準を調整するのだ」

 

 

【問2】
 Moving homeward by a new way, I presently found myself on the side of a little valley.

(筑波大)

 

これも~ingからスタートの英文です。このように文頭の~ingの処理は正直いつでも狙われる箇所なんですね。

 

【解説】

Moving homeward by a new way, …⇒ また「文頭のVing」です。こんな時は、後ろに続く文の形でVingの用法が決まるのでした。読み進めると、


Moving homeward by a new way, I presently found…


Ving~, S+V…という形です。したがってVing~は「副詞節」つまり分詞構文と分かります。

 

分詞構文の訳はいろいろありますけど、「和訳問題」にでも課せられてない限りは「~と・~で」あたりの訳を当てておくと良いでしょう。

  • move homewardは「家路に向かう」
  • by a new wayは「初めての道をたどって」
  • presentlyは「まもなく」

 

ここまでの訳は、
訳:「初めての道をたどって家路に向かっている【と】、まもなく…を見つけた」

 

このfoundの文型は?

● … I presently found myself on the side of a little valley. ⇒ I find myselfまで見ると「私は自分自身を見つけた」ですが、意味が分からない。ここは、


I(S) presently found(V) myself(O) on the side of a little valley(C).


の形を取っているのだった。SVOC文型を取るfindは「見つける」ではなくて「わかる」と訳すんです。


OとCの間には「主語 → 述語」の関係があるのも、実は学習済み。ここは「O【は】Cだと分かった」と訳すとバッチリ。


on the side of a little valleyは「小さな谷あいの斜面」 したがってここの訳は

直訳:「私は自分自身【が】小さな谷あいの斜面に出たと分かった」
意訳:「私は小さな谷あいの斜面に出た」

 

「初めての道をたどって家路に向かっていると、まもなく小さな谷あいの斜面に出た」

 

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まとめ

さて、本日はいかがだったでしょうか?今回のように初めからパターンを知っていれば、非常に楽に解釈を行うことができます。



こうしてみると英語の解釈というものはいつでもどこでも文法ルールの「分岐点」みたいなものがあり、生徒が「自分で」進むべき道を選択しなければならないところに難しさがあります。



つまり「解釈」に強い、ということは常にこのクロスチェックを適切に判断できる能力が強い、ということにほかなりません。丁寧にいきましょう。車の運転でも最初からスピードをだして運転できる人はいません。最初はあきれるくらい遅いスピードで一つ一つチェックをしながら運転するものです。頑張っていきましょう!


英文の文頭が何で始まっているかを確認するだけでスムーズに英語の形を判断することができます。以下のボタンをクリックして「文頭の学習方法」をつかんでください。
 


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