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seem to Vとseem to have 過去分詞の違いとは?不定詞完了形の注意ポイントはこれだ!【やさしく語る英文法】

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不定詞
この記事を読むと
不定詞完了形をしっかり理解することができます。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

先日、生徒からこんな質問があったんです。

 

「先生、不定詞って過去形はないんですか?」

というもの。



なるほど、これも一度は考えることなのではないでしょうか。不定詞はto + 動詞の原形ですからね、まさかwasとか一般動詞を過去形にするのとはちょっと違う技が必要なんです。

 

そういうわけで今回は不定詞(準動詞)の過去形表現はどうやるのか?その点をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

 

この点も入試問題頻出なのでぜひ完全理解をしていただければ幸いです。

 

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不定詞(準動詞)の過去形表現とは?

準動詞に一般的な意味での「時制」はない?

いきなり確信をついてしまいましたが、これ非常に重要です。準動詞(不定詞、動名詞、分詞)には「時制」という概念はありません。

 

つまり単純に「現在」「過去」を表すものは準動詞にはないんです。


では準動詞では何を表すことができるのか?ってことじゃないですか。


ところでみなさんは、英文で準動詞(不定詞、動名詞、分詞)を使う時、その英文の中に絶対あるものって分かりますか?


そう、「準動詞」というのは「動詞」ではないわけですから、英文の中には「動詞」があることになります。だって英文は主語(S)と動詞(V)が必要ですからね。


準動詞において「時制」と言われるものは、この英文に必ず存在している「動詞」との時間の差でしかありません。


つまり準動詞が英文の動詞よりも「同じ」なのか「前」の時制なのかそれしかないんです。


ちょっとまとめてみましょう。


準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の時制①
①準動詞には「時制」の概念はない
動詞の時制と「同じ」か「前」の考えだけ

動詞と準動詞の時制が「同じ」とき

では話は簡単で、準動詞の箇所が英文の主節の「動詞」と「同じ」ときと「前」の場合のそれぞれの書き方をマスターすればよいと分かります。もちろんちゃんと決まっているんですよ。



今回は不定詞にしぼって解説しますが、なに、準動詞は考え方がみんな一緒なんです。


準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の時制②
主節の動詞と準動詞の時制が「同じ」⇒ to 動詞の原形


例① 

He seems to be ill.
「彼は病気であるようだ」



この例文には不定詞to Vが使われています。to beという形になっておりbe「動詞の原形」です。この場合、この文の動詞seems「時制」が同じことを表しています。

 

ここではつまりto be「現在」ということになりますね。


ではこれは?



例② 

He seemed to be ill yesterday.
「彼は昨日、病気であるようだった」



今度はseemedと動詞が過去形になっています。したがってto be動詞と「同じ」過去を表していることになるのです。

動詞と準動詞の時制が「違う」場合

では、動詞と準動詞の時制が「違う」場合はどのように表現するのかというと、これもちゃんと決められているんです。


準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の時制③
主節の動詞と準動詞の時制が「違う」⇒ to have + 過去分詞


例③ 

He seems to have been ill yesterday.
「彼は昨日、病気だったようだ」




この例文を見てもらいたいのですが、to以下がhave beenになっています。



つまりこれは主節の動詞seemsと同じ時制ではないことを表すので、準動詞の時制は「同じ」「前」しかないんですから、ここでは「前」つまり過去であることが分かります。

 

もちろん和訳にもちゃんと反映させないとだめですよ。


ではこれは?


例④ 

He seemed to have been ill yesterday.
「彼は病気であったように昨日思えた」



やはりto以下が to have beenとなっていますね。したがって主節の動詞と時制が「違う」ことが分かるかと。



seemedは過去形ですからto have been はそれよりも「前」の時制、つまり「大過去」なんですよ。

注意! to have 過去分詞の2種類の意味

ここまで説明していくと必ず生徒からある質問があがるんですよね。それがコレ。

 

「先生、to have 過去分詞のhave 過去分詞の箇所ですが、もし単なる「完了形」で書いている場合はどうやって区別をつけたらいいんですか?」

 


というもの。


う~ん、実に鋭い質問ですね!



これは、英語学習者なら必ず一回は疑問に思う箇所なんですよ、そりゃそうですよね!英語には現在完了形という時制表現があって、その形はhave + 過去分詞という形をしているんです。

 

つまり今回の動詞との時制が違う場合の表現と全く同じ形だったりする。



じゃあどうやって見分けたらよいのか?って疑問に思うのは当然のこと、あるんです、見分け方。




当たり前ですが「時制」は私たちの「意志」では勝手に変えることは許されていません。



時制について学習したい方はこちらの記事をどうぞ
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net



したがってhave 過去分詞「期間」を表す「完了形」表現ならば、当然それを示す言葉が文中についているはずなのです。

 

準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の時制④
have + 過去分詞が完了形 ⇒ 期間を表す語句がついている


She seems to have been ill last week.
「彼女は先週病気だったようだ」



この例文はlast weekという「過去」を表す言葉がついていますよね。でもseems現在形なのです。



last weekがあって英文に過去を表す箇所が無いなどということはありえないので、ここではhave beenの箇所が「過去」を指していると分かります。

 

つまりseemsよりも時制が「前」ということを表しますから、have beenという表現になっているわけですね。



ではこれは?


She seems to have been ill for a week.
「彼女はもう一週間も具合が悪いらしい」




for a week「一週間」という期間を表す言葉。したがってhave been「完了」を表す「現在完了形」と分かるわけです。簡単でしょ?

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まとめ

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さて今回はいかがだったでしょうか。このto have 過去分詞は非常に高頻度で出題されますので、ぜひマスターしてくださいね!




ではまた

不定詞の効率的な学習方法が知りたい方は以下の記事がおススメ。

不定詞の学習方法が分からない人に!効率よくマスターする手順を教えます
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