● こんにちは、まこちょです。
みなさんは「原形不定詞」って聞いたことありますか?そう名前の通り「不定詞」の一種なんですけども、
不定詞っていったらto + 動詞の原形(to V)じゃないですか?ところがこの原形不定詞っていうのはこのtoが【ない】んです。
つまりまとめると
● 不定詞 ⇒ to+動詞の原形
● 原形不定詞 ⇒ to+動詞の原形
そんなばかな、と思うかもしれませんが現実にあるから怖い。しかもこれが入試問題を通じてよく出題されるというから性質(タチ)が悪いですよね。
ただ、みなさん心配しないでください。
この原形不定詞を使う局面はおっそろしく限られるんです。考えてみればそうですよね、この用法が全ての不定詞に適用されるのでしたらもうやってられないですから。
何とたった3つの用法を覚えればいいんです。簡単でしょ?
この用法はどれも入試では重要表現として絶対に1つでも欠けてはいけないものですので、本日は絶対暗記してください!みなさんの今後に非常に役立つことは保証します。
では実際に見ていきましょう。
① 使役動詞のmake / have / let
まずは何と言ってもコレですね。受験界のトップクラスの頻出度合いと言ってもいいんじゃないでしょうか。
この使役動詞 make / have / letはSVOCの第5文型を取るのですが、
make / have / let +目的語+原形不定詞
という形で使うんです。このとき原形不定詞のところを「動詞の原形」と覚えないようにしましょう。
例① He made me laugh.
「彼は私を笑わせた」
例② They let her go to Europe.
「彼らは彼女がヨーロッパに行くのを許した」
とこれだけ見るとなんだ、簡単じゃないかって思うじゃないですか。
ところがこの使役動詞、それぞれに書き換えの表現があり、その時は原形不定詞を使わないんですよ。まとめますね。
● make+目的語+原形不定詞
= force(compel)+目的語+to 動詞の原形
● have+目的語+原形不定詞
= get+目的語+to 動詞の原形
● let+目的語+原形不定詞
= allow (permit)+目的語+to 動詞の原形
この赤い部分と青い箇所を特に意識して覚えるようにしましょう。
また使役動詞と同じ原形不定詞を取る用法に「知覚動詞」があります。
see / hear / feel+目的語+原形不定詞
例③ I heard her sing.
「私は彼女が歌うのを聞いた」
さらにここも要注意、この使役動詞(makeのみ)と知覚動詞はなんと受動態にすると原形不定詞のtoが復活するんです!
例① I was made to laugh (by him).
例③ She was heard to sing (by me).
大体授業ではこの辺あたりに指しかかると生徒たちがゲンナリしてきます。
そしてその気持ちはわかる。どっちだよ!感が半端ないですからね。
そしてこの辺の箇所が大学入試なんかでは猛威を振るったりするわけですよ。性格が悪いと言わざるを得ませんね。
使役動詞と知覚動詞について詳しい記事はこちらになります
www.makocho0828.net
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② All you have to do is (to) do
これも頻出。とくに整序問題何かで出題されると非常に極悪な問題に早変わりします。
意味は「~しさえすればいい」という表現です。
例 All you have to do is to study English.
「あなたは英語さえ勉強すればいいんです」
このto不定詞も原形不定詞なのです。したがってtoがないバージョンあり。ということは、次のような表現も可能ということです。
例 All you have to do is study English.
見てください。一見するとbe動詞と一般動詞が並んでいるように見えませんか?
これってこの原形不定詞の知識を知らないと並びかえ問題で絶対に正解できないんじゃないでしょうか。
help+目的語+to 動詞の原形
最後はコレ。受験界でこれを身につけていないと「終了」とまで言われている動詞です。この動詞もtoが消えると厄介なのは明らか。
例 These little problems help me to do so.
「こういうちょっとした問題がそれを助けてくれるのさ」
↓
These little problems help me do so.
となりますので、やはり事前にある程度は知識として覚えておくと良いでしょう。
helpは超危険!以下の記事で100%の理解を!
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。この原形不定詞は非常に厄介ですが、3種類しかありませんので、ぜひ覚えておくべし!です。
ではまた
不定詞の効率的な学習方法が知りたい方は以下の記事がおススメ。
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