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the extent to whichの効果的な訳し方とは?ポイントは「直訳しない」です!

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和訳道場

 

この記事を読むと
the extent of、the extent to whichの効果的な訳し方が分かります。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

入試問題の英語の和訳には、時として「これ、どうやって訳すの?」と思わずうなってしまう問題というものがあります。




今回ご紹介する和訳問題もまさにそれで、訳し方を知らなかったら相当苦戦してしまうのではないでしょうか。

 

今回の和訳問題も生徒からの質問で、直訳するとよく分からない日本語になるというのです。これがそうなんですがちょっとみなさんと一緒に考えてみようかなと。

 

【問題】次の文を和訳しなさい

The extent to which we take everyday objects for granted is the extent to which they govern our lives.

 

長文問題からの抜粋なのですが、これはなかなか手ごたえのある和訳ですね。訳せますか?

 

特にポイントはthe extent to whichの箇所で、前置詞+関係代名詞なのは誰でも分かるのですが、それにしても訳しづらい問題ですね。今回はこの部分の訳し方に注目していきたいと思います。

 

このthe extent to whichは訳し方をマスターすると拍子抜けするくらいあっさり訳せますのでぜひモノにしてくださいね。

 

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extentという単語の使い方

この和訳を理解するためにはextentという単語をしっかり使えることが第一条件になっています。



extentの意味は「程度」で、前置詞toと組み合わせた熟語として使われることが多い単語です。例えば、to some extent 「ある程度までは」という熟語は学習したことがあるのではないでしょうか。



例 

I can agree with you to some extent.

「お前の言い分はある程度まではわかる」




ほかにもこのto ~ extentの箇所と、疑問詞whatを合体させて to what extent「どの程度」と解釈する英文も入試では頻出になっています。



To what extent can she be trusted?

「彼女はどのくらい信用できる人ですか?」



この赤い部分がまとめて「疑問詞」扱いで文頭に出てしまっています。こういった使い方を知らなかったら、この問題ですら十分大学入試問題で通用しそうですよね。



間接疑問文としてだってこの通り使えますよ。




I want to know to what extent he loves her.

「彼がどのくらい彼女を愛しているか、私は知りたい」





このようにextentを使った表現というのはなかなか奥が深いんです。





ところで、このextentを使った表現ですが、例文を見てもらえばお分かりの通り前置詞toとの組み合わせが多いですよね。

 

 

そうすると以下の例文も関係代名詞whichの前にtoが使われているのは理解できるのではないでしょうか。




We often fail to realize the extent to which we depend on others.





このto whichの先行詞はもちろんthe extent。したがって先行詞をもともとあった場所に戻すと以下のような形だったのが分かります。




We depend on others to the extent.


「私たちはある程度、他人に依存している」

 

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the extent to which~の訳しかた

私たちが関係代名詞を使った文を訳すときは、関係代名詞以下を先行詞にかけて訳すのが一般的です。そうするとこの例文も後ろからthe extentにかけて




We often fail to realize the extent ⇐ to which we depend on others.

「私たちは、他人に依存する程度を悟らないことがよくある」





と訳したくなるところですがちょっと待ってください。日本語訳を見るとなんか「今一つ」の感じがぬぐえませんね。




そうthe extent to which~は意訳をすると良いのです。具体的にいうと、


the extent to which~の訳しかた
「~する程度」
「どの程度(どれほど)まで~するか」


と訳すように心がけましょう。そうすると先ほどの例文も




We often fail to realize the extent to which we depend on others.


「我々はどの程度まで他人に依存しているか悟らないことがよくある」




と日本語にしても非常に分かりやすい訳にすることができるわけです。

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入試問題解法

この訳し方を踏まえた上で、先ほどの入試問題を解いてみましょう。



【問題】次の文を和訳しなさい

The extent to which we take everyday objects for granted is the extent to which they govern our lives.





この文はthe extent to whichの箇所が2か所もあるんですね。したがって一見訳しづらく見えますが、この文、関係代名詞節の部分を省いてみるとこのような文になっていることが分かるかと思います。




The extent is the extent.




何か面白い形になってしまいましたが、この文はisを中心とした単純なSVCの第2文型であることが分かります。



ところでSVC「S=C」の関係になるのは、この文型のお約束でしたよね。したがってここの部分は「~する程度=する程度だ」という意味になるのですが、ちょっと「変」です。



SVCとSVOの違いについて学習したい人はこちらの記事をどうぞ
www.makocho0828.net




ここは「=」の性質を利用して「~する程度は~する程度に等しい(同じだ)」と訳していくとナチュラルですね。もっと大胆に訳すのならば「~する程度は~する程度によるとしても良いでしょう。




では前半の部分を訳します。take A for grantedは「Aを当たり前に思う」という意味、everyday objects「日常の事物」




The extent to which we take everyday objects for granted is…

「私たちが日常の事物をどの程度まで当たり前のものと思っているかは…」





後半の文はgovernが「影響を与える」、theyは代名詞ですが「複数形」ですので、前の文の複数名詞がeveryday objectsしかありませんので、この名詞を指していることが分かります。





… is the extent to which they govern our lives.


「…日常的な事物がどれほど我々の生活に影響を与えているか(による)」




まとめます。


【全体訳】
「私たちが日常の事物をどの程度まで当たり前のものと思っているかは、日常的な事物がどれほど我々の生活に影響を与えているか(による)」


 

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まとめ

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さて、今回はいかがだったでしょうか。このthe extent to which~の部分は意訳を意識して大胆に訳してみると上手くいく場合が多いのでぜひ果敢にチャレンジしてみてくださいね。





ではまた。

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