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仮定法中のthat節内の動詞は「時制の一致」を受けるのか?徹底的に検討してみた【読者からの質問①】

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仮定法
この記事を読むと
仮定法中の節内の動詞は「時制の一致」を受けるのかどうかが分かります。

 

 

● いつもありがとうございます、まこちょです。

 

 

みなさん「仮定法」ってどうですか?好きですか?使いこなしていますか?ってなんかしつこいですね(笑)

 

この仮定法という単元は「過去形」で表現するくせに意味は「現在」のことになったり主節に助動詞の過去形を使ったりとなかなかルールの多い用法です。

 

それゆえに日常で使いこなすにはなかなか骨の折れる文法事項ですね。

 

「仮定法」に関してはこちらの記事を参考にしてください。

仮定法はなぜ「過去形」が使われるのか?普通のif節との違いをしっかり解説!
...

 

If以外の仮定法の条件節に注意!仮定法の注意すべき用法と見分け方を教えます!
...

 

ところでこの仮定法、ただでさえ運用ルールが多くて嫌いな人が多い単元なのですが、先日ある読者から以下のような質問を受けたんですよね。

 

この質問を受けたときになるほど…英語の質問はいつまでも尽きることがないな、と思わず思ってしまったくらいです。

 

その方の質問内容をそのまま引用します。たしかに以下のようなシチュエーションは、特に仮定法の英作文を書くときに困ってしまうことがありますね。

 

こんにちは。いつもありがとうございます。

 

(中略)

 

今回質問したいことは、「仮定法の時制のルールがどこまで影響するのか」という質問です。
if節や、主節の中にもう一つ節が入っている時なのですが、この場合の時制は一個前にするのかしないのでしょうか。例えば、

 

If he knew what you are doing, he would be discouraged.

この場合 what you are doing の箇所はare のままにすべきなのか、それとも仮定法の文の一部と言うことでこの箇所も仮定法過去のwere にすべきなのでしょうか…?

(中略)

もし、質問としてブログで扱っていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

 

 

というもの。なるほど、仮定法の条件節、もしくは主節の中に節がある場合、その箇所も「仮定法」の形にするべきなのか、それともそのままなのか…ということですね。

 

なかなかシブいところを突いてくるじゃないですか(笑)

 

そこで今回はこの仮定法if節、主節内の節はどのように処理をすべきなのかを徹底解説!この問題はいつでも私たちにふりかかってくる問題ですので、ここはじっくり考えてみようと思います。

 

ぜひ、今後の英語学習にお役にたてば幸いです。

 

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仮定法とは「非現実」=「ウソ」の文

仮定法の文とは「現実とは違う」ことを述べる用法です。つまり極端な言い方をするならば「ウソ」の文と言ってもいいですね。例えば

 

If he had much money, he could buy a car.

「もし彼はもっとお金があれば、車を買えるのに」

 

 

この文は「仮定法過去」の典型的な文なのですが、この文はif節、主節ともに「現実」とは反対のことを述べています。つまりこの文は

 

 

He doesn’t have much money, so he can’t buy a car.

「彼はそれほどお金をもっていない。だから車が買えない」

 

 

という「現実」とは違う内容を「仮定法」で表しているということになります。この点は仮定法を語るときに特に意識して学習しなければならない非常に重要なポイントです。

 

では、次の文はどうでしょうか。

 

If we knew that he is in the hospital, we would visit him.

 

 

この文章はif節の中にthat節があるわけですがthat以下の文がhe is in the hospital「現在形」で書かれています。

 

もしこのthat節が仮定法の文の「一部」と考えるならばthat節以下もhe is…ではなくてhe were…と表現しなければなりませんよね?なぜこの文はisのままなのでしょうか。

 

そんなときに「仮定法」は「現実と反対のことを述べる」というポイントを強く意識することがとても重要になってくるわけです。

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仮定法で「過去形」を使う理由

仮定法の文で「過去形」を使う理由は、「過去形」によって、内容がリアリティ(現実)に乏しいということ、つまり信憑性がない=ウソを表すことができるためです。

 

くどいようですが参考までに

仮定法はなぜ「過去形」が使われるのか?普通のif節との違いをしっかり解説!
...

 

ということはこの文も「ウソ」の箇所はすべて過去形で書かれているはずですね。ちょっと過去形の部分を色つけてみます。そうすると、

 

If we knew that he is in the hospital, we would visit him.

 

赤い部分だけを和訳しますね。

 

If we knew…

「もし私たちが…を知っていれば」

 

もちろん「ウソ」の文ですから、この箇所は現実には

 

We don’t know … 

「私たちは…を知らない」

 

のです。同様に

 

we would visit him.

「私たちは彼のもとを訪れるのに」

 

実際は

 

We don’t(won’t) visit him.

「私たちは彼のもとを訪れない」

 

ということになります。ところで問題の箇所ですが、この箇所を仮に同じ仮定法表現で過去形で書いてあったとしましょうか。こんな風に。

 

If we knew that he were in the hospital, we would visit him.

 

そうすると当然「仮定法」ですから周りと同じ色に変わりますね。

 

If we knew that he were in the hospital, we would visit him.

 

お!真っ赤になった(笑)つまりこの文は最初から最後まで「ウソ」の文で埋め尽くされているということですよね。ではこの文の「現実」はどのようになるでしょうか?

 

We don’t know that he isn’t in the hospital, so we don’t(won’t) visit him.

「私たちは、彼が病院にいないことを知らないので、彼の元を訪れない

 

はぁ?????

 

…失礼しました、取り乱しましたよ。そう、現実の文に戻すとこの文、何言っているのかよく分からない文が出来上がるんですね。

 

つまりこの文はthat節以下を過去形で書かないで「現在形」表記にしてあるということは、【このthat節の部分は『ウソ』じゃないんだ!分かってくれよブラザー!(?)】と言っているようなものなのです。

 

つまりここだけは仮定法じゃないということを表しているということ。したがってイメージとしては以下の感じになります。ウソの部分が「赤字」、現実が「青字」です。

 

If we knew that he is in the hospital, we would visit him.

 

つまりこの文は

 

We don’t know that he is in the hospital, so we don’t(won’t) visit him.

「私たちは彼が病院にいることを知らないので、彼の元を訪れない

 

とバッチリな訳が出来上がるわけですね!

 

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読者の英文を解釈する

では、今回の質問者の英文はどうでしょうか。

 

If he knew what you are doing, he would be discouraged.

 

この文章は「仮定法過去」。what節だけが「現在」時制ですから、この箇所だけが「現実」です。「ウソ」の箇所と「現実」の箇所を色分けして、…と

 

If he knew what you are doing, he would be discouraged.

もし、あなたがしていることを彼が知ったら彼はがっかりするだろう

 

現実の文は

 

He doesn’t know what you are doing, so he isn’t discouraged.

「彼は、あなたがしていることを知らないので、がっかりしない」

 

 

となるわけです。もう1ついきましょうか。

 

If I were crazy enough, I could go on a date with Brahms in my imagination like Yoko does.

「もし私が超ヤバかったら、ヨーコがやるようにブラームスと妄想デート出来るのに」

 

仮定法過去。後ろのlike以下だけがdoesと「現在形」になっています。この箇所をdidと表記してしまうとこの箇所も「仮定法」になっていしまいますので「ウソ」の文になるわけですね。

 

ところがこの文は「ヨーコがやるように」でわかるように、この部分は「現実」なんですね。つまり「ヨーコがブラームスと妄想デート」を実際しているんです。つまり

 

I’m not crazy enough, so I can’t go on a date with Brahms in my imagination like Yoko does.

「私はそんなにヤバいやつじゃない、だからヨーコがやるようにブラームスと妄想デート出来ないよ」

 

と言うことになりますね!それにしてもヨーコさんヤバそうですね(笑)

その他の例文

 

If I had more money, I would buy the car (which)I have long wanted.

「もっとお金があれば、ずっと欲しいと思っている車を買うんだが」

 

I have long wantedはthe carにかかる関係代名詞節。この箇所は「現在形」で書かれています。つまりこのI have long wantedだけがウソではなく「現実」なんですよ。

 

「欲しいと思う気持ちは現在も変わっていない」ので現在完了形の have p.p. を使っているんです。

 

To hear ( If you heard ) him talk, you would think that Chicago is full of jobless persons.

「彼の話を聞けば、シカゴが職のない人だらけの街だと思うでしょうね」

 

that Chicago is full of jobless persons.の部分が「現在形」で書かれているのはこの部分が「現実」だからです。

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あとがき

 

このように、仮定法のif節、または主節中に節が現れた場合、その中身が「ウソ」ではなく「現実と同じ」ならば、過去形表記よりも、「現在形」で書いた方が無難であると言えます。

 

もちろん例外はいくらでもあるでしょうが、「仮定法」の本来の目的を見失わないようにすることが重要です。

 

ぜひマスターしていただいて、今後の英語学習にお役立てください。

 

また会いましょう!

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