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「総称表現」とはいったい何?このやっかいな冠詞の世界へようこそ!

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冠詞
 
 
この記事を読むと
「総称表現」の用法が分かります

 

● こんにちは、まこちょです。

 

みなさんって「冠詞」は嫌いですよね? ですよね? ね?

 

と、最近オープニングが非常に強引だと言われている当ブログですが気にしません。だって私も冠詞が嫌いだから。

 

英語の冠詞はみなさんがご存知の通り不定冠詞のa(n)定冠詞のtheなどがあって、とにかくこの冠詞表現は日本人が大の苦手とするところですね。

 

でもね、そりゃそうですよ、日本語には冠詞をつけるという文化がありませんからね。

 

冠詞の種類うんぬん以前に、なぜ冠詞をつけなくてはならないの?って初めて習ったときみんな思ったと思うんですよね。私もそうでした。

 

ちなみにちょっと書店に足を運んでいただいて(もしくはアマゾンで)語学コーナーをちらっと覗いてみてください。棚には「冠詞」をテーマにした書籍がびっしり並んでいます。

 

「冠詞だけで一冊かよ!?」と思わず驚いてしまうかもしれません。

 

このくらい「冠詞」はめちゃくちゃ深く、私のような凡人はもちろん、一説によるとネイティブも良く間違えるとかなんとか(余談ですが、私と仕事を共にしているネイティブなんて『冠詞が全部分かる奴はクレイジー』と飲み会で私に言ってました(笑))

 

個人的にいってこういった箇所はもしかしたら試験に出したらいけないのかもしれん、なんて思っているくらいです。

 

では、なぜ今回このいかにもやっかいそうな「冠詞」のジャンルに手を出したのか?

 

それはある生徒の1つの質問から始まったんですよね。ちょっとその生徒の質問を見てやってください。

 

「先生Would you like some coffee?『コーヒーどう?』という表現がありますよね?この表現ってなぜsomeがついているのでしょう?coffeeは「不可算名詞」だから、別に無冠詞のままでWould you like coffee?と表現しても問題ないように見えるんですが」

 

というもの。なるほど…!と思わずうなってしまいました。たしかにcoffee不可算名詞。したがって無冠詞のままでも使う気になれば使えるはずです。ではなぜわざわざsomeをつけたのでしょう?

 

この質問が今回のテーマである、冠詞の「総称表現(用法)」と呼ばれるものにつながってくるなんてこのとき誰が想像したでしょうか…

 

そう、英語の冠詞には「総称表現」という用法があるんです。聞いたことありますか?今回はこの「総称表現」について徹底的に解説します。

 

この総称表現が理解できると、なぜ今回の生徒の質問のように、someをわざわざつけなければならないのかも自然に分かるようになります。

 

冠詞の世界は深いのですが、この総称表現の使いどころをマスターするだけでも相当英作文等の表現も豊かになること請け合いですので、ぜひモノにしていただけたらと思います。

 

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総称表現とはいったい何か?

まず、そもそも「総称表現」とはいったい何?と思った方もいるかと思います。

 

総称表現とは「~というもの」という表現で「一般論」を表します。英語表現ではこの「総称表現」をどのように表すかと言うと、次の3つに分けられるんです。

 

  1. 無冠詞+複数形
  2. a(n) +単数名詞
  3. the + 単数名詞

 

例えば「私は女性が好きだ」の表現ですが、みなさんでしたらどう表現しますか?おそらく最も多いのは1.の「無冠詞+複数形」の形で書くパターンだと思うんですよね。

 

I like girls.

「私は『女性というもの』が好きだ」

「私は女好きだ」

 

girls「無冠詞複数形」にすることによって「一般的な女性 → 女性というもの」というニュアンスを出すことに成功しています。

 

ところがこの「総称表現」、2.の冠詞のa(n)をつけた形でも表現することが可能なのです。こんな風に。

 

I like a girl.

 

この形で「私は女性が好きだ」と中学の時に表現した人がいるかと思いますし、実際○をもらったのではないでしょうか。

 

ところが、このa(n)+単数名詞で「総称表現」を表すにはある条件が必要です。その条件とは…

 

「a(n)+単数名詞」
a(n)+単数名詞を「文頭」で使ったとき

 

そう、実はこの冠詞のa(n)を使った形は、何でも「総称表現」になるわけではないのです。主に英文の「文頭で使われたとき」にある程度限定されることは知っておくと良いでしょう。

 

A widow is a woman whose husband is dead.

未亡人とは夫を亡くした女性のことだ」

 

そうすると、みなさんに心の中にはある「疑問」がわいたのではないでしょうか。それは先ほどのI like a girlは一体どういう意味になるのだ?という疑問です。

 

冠詞のaは「いくつかあるうちの1つ」という意味がある

実はaには他にもさまざまな用法があり、そのうちの1つに「いくつかあるうちの1つ」という意味があるんです。例えば

 

I read a book yesterday.

 

この文ですがa bookの箇所がreadの目的語ですから「総称表現のa」とは考えづらいですね。もし総称表現のaならば「昨日私は本【というもの】を読んだ」という意味になり、まるで「私」という人物は生まれて初めて本を見たのか??というニュアンスを出してしまうからです。

 

そう、このaは「いくつかあるうちの1つ」の意味のaで、「昨日私は【いくつかある本のうちの1冊の本】を読んだ」、つまり

 

「昨日私は【ある】本を読んだ」

 

と同じ意味になるのです。これが俗に言う、a(n) → theという冠詞の基本的な使い方で用いられるa(n)と同じであることが分かっていただけたでしょうか。

 

【ある】本」と言われると、それを読んだ読者は「どんな本よ?」と思うでしょう。そこで次に冠詞のtheをつけて【その】本はね…」と続けるわけです。冠詞の基本的な使い方として中学生で学習したかもしれません。

 

I read a book yesterday. The book was very interesting.

「昨日ある本を読んだ。その本はとても面白かったのだ」

 

I like a girl. The girl has blue eyes.

「私はある女の子が好きだ。その子は青い目をしているのだ」

 

【ある】という意味のa(n)は文頭には使わないのが基本

ところで、この【ある】と訳す冠詞のa(n)は文頭では使うことはめったにありません。なぜでしょうか。

 

a girl「ある女の子」と言うからには、この女の子は英文に初めて登場したキャラクターですよね。つまり情報的にはNEW!なわけです。

 

こういった情報を「新情報」と言ったりして、なかなか使いこなすと便利な用法なのです。今回は「総称表現」のテーマですので、詳しくはオミットしますが、もしよかったら以下の記事を読んでくださると幸いです。

「情報構造」って一体何なのか徹底的に考えてみた!(基礎編)
「情報構造」という考え方とはいったい何でしょう?情報を円滑に相手に伝えるにはどういったことに注意すればよいのか今回は検討します!読みやすい・伝わりやすい英文を書くにはいったいどうすればよいのか、このブログを通じて考えていきましょう!

 

英語は「新情報」のネタを文頭には置きません。したがってA girl…という出だしで、「ある女の子が…」と訳すことはまずないと言えます。

 

そのためにThere等を使ってクッションの役目を果たす用法が生まれたのでした。

 

こちらの記事を参考にしてください

There is the penはなぜ【変な】文章なのかを徹底検証してみた!
...

 

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the + 名詞の総称表現

この総称表現ですが「the+単数名詞」もあるんです。ただしこれも使い方に特徴があっておいそれと自由につかえないという点ではa(n)+単数名詞と全く同じなのです。

 

the + 単数名詞の総称表現についてのポイントは以下の点。しっかりと使い分けをしてみましょう。

 

  1. the + 単数名詞は固い文語体で使う
  2. 名詞は「発明品」「動物」「体のパーツ」のどれか

 

The horse is a useful animal.

「馬は役に立つ動物だ」

 

The computer has revolutionized our way of life.

「コンピューターは人間の生活に大変革をもたらした」

 

ちなみにthe +単数名詞の「総称表現」はa(n) + 単数名詞の場合と違って、目的語の位置でも総称表現として使えるのは覚えておきましょう。

 


He plays the violin.

「彼はバイオリンをひきます」

ロイヤル英文法では「楽器の前のthe」もここに入れていました。

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無冠詞複数形で「総称表現」のニュアンスを出さない方法

今回の生徒の質問から、気が付けばこの時点で字数が4000字を突破(笑)ですがまだまだ続くんです。もうちょっとお付き合いください。

 

先ほどの例文でI like girlsgirls「女の子というものという総称表現になると言いました。ですが、「では無冠詞複数形で表現したらすべて『総称表現』になってしまうのか?」という疑問がみなさんの中に浮かんだと思うんですよね。例えば

 

例 

There are books on the desk.

 

 

と表現したら「机の上に本【というもの】がある」となってしまうのか?ということです。さすがにこの意味をそのまま真に受けてしまったら、この英文の聞き手は「本を今まで一度も見たことがないの?現代人ですか?」と思われても致し方ありません。

 

そういうわけでこの無冠詞複数形の形に「ある言葉」を添えて、総称表現のニュアンスをなくすことができるんです。それがsome

 

 

例 

There are some books on the desk.

「机の上に本がある」

 

someを無冠詞複数形の前に置くことで「~というもの」のニュアンスを外し本来のa bookの複数形として機能することができるんです。

 

もちろんこのsomeはいちいち「いくつかの」とか訳語を入れる必要は全くなし、非常に便利な言葉なんです。

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不可算名詞の総称表現

総称表現は何も「可算名詞」だけではありません。不可算名詞にだって「総称表現」はあります。

 

では、不可算名詞の場合、どうやって総称表現にするかというと実に簡単、無冠詞+不可算名詞にすればいいんです。例えばwaterで「水【というもの】」、medicineで「薬【というもの】と言う風に。

 

ところでそうすると次のような文章は何かおかしいニュアンスになることが分かるでしょうか。

 

Take medicine.

 

これの訳はどうでしょうか。おそらく「薬を飲みなさい」という意味でこの英文を使っていると思われるのですが、実はこの英文は「薬を飲みなさい」という意味になってくれないんです。この意味は

 

「薬【というもの】を飲みなさい」

 

です。思わず「お前、薬を見たことねーのかよ!」って突っ込みたくなりますよね?そんな現代人は多分いないんじゃ…(笑)

 

もうお分かりですよね。こんなときはやはりあの言葉の出番です。奴は不可算名詞にも使えるのですよ。

 

Take some medicine.

「薬を飲みなさい」

 

先ほどの生徒の英文をここでもう一回ご紹介。もしこの文を下のように表現したら

 

× Would you like coffee?

「コーヒー【というもの】を飲まない?」

 

えっと…相手は地球人ではない??わかった!サイヤ人だ、当たりだろ?

 

◎ Would you like some coffee?

「コーヒーを飲まない?」

 

やったね(笑)もちろんいただくぜ!そろそろ記事が終わるからな(笑)

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あとがき

 

さて今回はいかがでしたでしょうか。この総称表現、なかなか厄介で私たちを惑わせてくれますが、いったん理解すると、もうむき出しの不可算名詞で英作文を書く気がわかなくなるから不思議。

 

ぜひマスターして、表現の幅を広げてみてくださいね。

 

また会いましょう。

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