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所有格(‘s)と名詞 of 名詞の違いとは?存在していないものに所有格は使えないってホント?

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英語表現

この記事は

「先生、この前英作文で『その家の屋根』を英訳する場面があったんですが、the house’s roofと書いたら、the roof of the houseと修正されてしまいました。どちらでも同じ意味のように見えるのですがこの2つは何が違うのでしょうか?「~の名詞」の表現について教えてください」

と悩んでいる英語学習者に向けて記事を書いています。

 

●みなさんこんにちは、まこちょです。

 

日本人の私たちにとって、所有格(‘s) +名詞と名詞 of 名詞の使い分けは、英作文の時に頭を悩ますポイントですよね。正直言ってどちらでもよい気がします。

 

 

ところが「~の」の表現は、ネイティブの方が私たちの英作文を見て特に反応するポイントだったりします。中には所有格(‘s) +名詞に関して非常に違和感を感じるネイティブの先生もいらっしゃいますね(私もよく相談をする箇所です)。

 

 

そこで今回は「所有格(‘s) +名詞」と「名詞 of 名詞」の違いについてと、この2つの使い分け、所有格についてのためになる話を解説いたします。

 

 

以下の記事を読了すると、次の点であなたの英語力が向上するのは間違いありません。

 

▶「所有格(‘s) +名詞」と「名詞 of 名詞」の違いが分かる
▶ 所有格の正しい使い方が分かる

 

ぜひマスターして今後の英語学習にお役立てください!

 

 

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「所有格(‘s) +名詞」と「名詞 of 名詞」の違い

一見同じ意味に思えるこの2つの表現、例えば「その試合のビデオ」なら、the game’s videoとthe video of the game、どちらでもOKな感じがしませんか?ところが実際には

 

× the game’s video

〇 the video of the game

 

とネイティブには判断されてしまいます。もちろんネイティブの「ただ何となく」といった気分的なものではなく、しっかりと使い分けがされていますので、ここで完璧に会得しておきましょう!

 

①所有格にできるのは原則「人・動物」

おっと、いきなり核心的なルールから登場ですね(笑)そう、実は「所有格(‘s)+名詞」を使う場合、所有格には「人間・動物」を表す名詞、つまり「生物」だけ、といったかなり使えそうなルールがあるんですね。

 

 

①「所有格(‘s) + 名詞」⇒ 所有格は「人・動物」のとき
②「名詞 of (in / at) 名詞」⇒ 無生物のとき

 

 

Ken’s hat「ケンの帽子」

His student’s cell phone「彼の生徒の携帯電話」

a cat’s tail「猫の尻尾」

Ken’s birthday「ケンの誕生日」

 

※人の名前でもやたらに「長く」なってしまう場合はofを使って表現することは覚えておきましょう。

 

the birthday of Martin Luther King Jr.

「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日」

 

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無生物が所有格+名詞で使えるとき

と書くと必ずこういう風に切り返されるんですよね。

 

「いや先生、人じゃない名詞の所有格表現を見たことがありますって!」

 

ですよね。例えば以下のような表現はよく見ます。                                                                       

 

Japan’s land「日本の国土」

the world’s population「世界の人口」

 

と、「こんな表現、使ったことあるなぁ」と思わず考えてしまった方もいるのではないでしょうか?

 

そう、実は何事にも「例外」はつきもので、この所有格の表現にも特殊な形があるんです。以下の場合は「無生物」の所有格(‘s)+名詞の表現も認められているので注意しましょう。

 

地名・天体・を表す名詞の場合

The earth’s surface「地球の表面」

the United States’ hope「アメリカの希望」

 

 時間、距離、重量、価格を表す名詞

 ten minutes’ walk「徒歩10分」

a thousand yen’s worth「1000円の価値」

● 慣用表現(イディオム)

by hair’s breadth「間一髪の所で」

at one’s wit’s end「途方に暮れて」

within a stone’s throw「目と鼻の先で」

 

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所有格(‘s)+名詞が使えない!?注意すべきポイント

「所有格(‘s)+名詞」の表現ですが、所有格が「人・動物」なら何でもOKというわけではありません。実はまだまだ注意すべき使い方のポイントがあるんです。

 

①「存在しないもの」には所有格は使えない

これはいったい?と思った方もいるかもしれません。実はかなりの確率でネイティブスピーカーはこの点を指摘します。例えば

 

例①

I have to buy my wife’s birthday present.

「妻の誕生日プレゼントを買わなければ」

 

この表現なのですがどこが「おかしい」か分かりますか?

 

正解はmy wife’s birthday presentの箇所。え!?と思った方も多いのではないでしょうか。

 

ですがmy wife’s birthday present「私の妻の誕生日のプレゼント」は、冷静に考えてみると、【これから購入するもの】なので現実にはまだ世に「存在」していません。

 

存在していないものに所有格の表現は使えないんです。したがってこの場合はmy wife’s birthday presentをa birthday presentに直し

 

I have to buy a birthday present for my wife.

 

とするのが正しい表現です。

 

例②

I want to buy my car

「私はマイカーが欲しい」

 

この表現も今一つ。なぜってmy carは購入しなければ「マイカー」にならないからです。この時点では車は「私の」ではありませんのでmy carは使えないということを覚えておきましょう。

 

また、これはよく留守電にメッセージを残すときに流れるものですが、冷静に考えるとこの表現もおかしいことに気づくはずです。

 

Please leave your message after the tone.

「発信音の後にメッセージを残してください」

 

この文面はあなたがメッセージを残す「前」に聞くものですよね。したがってyour messageはこの時点では「存在」していないことになります(心の中で決まっているかもですが)。やはりyourをaに代えて

 

Please leave a message after the tone.

 

とすると自然です。

 

②have(持つ)と所有格は原則いっしょに使えない

所有格は言葉の通り、「所有している」ことを表す用法です。したがってhaveなどの「所有」を表す動詞とは一緒に使わないのが原則です。

 

I have my book.

「私はマイブックを持っている」

 

という表現は文中に「所有」のmyとhave「所有する」の2つの所有表現があります。つまり一言でいうと「重複」しているんですよね。こんなときはやはりaを使って

 

I have a book.

 

と表現すれば十分なのです。

 

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所有格(‘s)+名詞と名詞 of 名詞の違いのまとめ

さて、今回はいかがでしたでしょうか。意外にどちらでも「~の」意味として同じじゃないか!と思う反面、実はある程度使い分けていたという今回のお話でした。まとめると

 

  • 名詞が「人・動物」か「無生物」かで使い分けている
  • 一部特定の名詞は無生物でも所有格+名詞の表現が使える
  • 意外と所有格+名詞を使うときには注意すべきポイントがある

 

ということになります。

 

最後にこのように所有格(‘S)+名詞と名詞 of名詞の表現が使い分けてはいるのですが、名詞 of名詞は若干固いイメージがあるので、最近では無生物主語でも所有格の形で表現することが多くなってきました。

 

以下は「実践ロイヤル英文法」からの引用ですが、この辺の事情が赤裸々に述べられています。

 

たとえば「その箱の幅」のことを、the box’s widthと言ってもよければ、the width of the boxと言ってもいいように、名詞の所有格と〈of+名詞〉はいずれも同じ意味を表し、どちらを使っても差し支えない場合が実に多い。文脈や文体の面から見てもどちらのほうがいいのかは何とも言えないという場合も決して少なくない。従来、「生物には〈’s〉を用い、無生物には〈of+名詞〉を用いるのが原則で、無生物に〈’s〉が用いられる場合もあるが、これは慣用的な例外である」と教える伝統が長く続いていたが、最近ではこうした教え方はあまり見られなくなってきている。英語圏でも、一昔前までは「所有格」を表す用語としてthe possessive caseという言い方がよく使われていたが、この言い方だと、possess(所有する)との連想が強いだけに、「〈’s〉は、人間や動物、つまり実際何かを所有できるものにしか使えない」という誤解を招きかねない。それを避けるために、the possessive caseの代わりにthe genitive caseという用語を使うのがふつうになっている。〈of+名詞〉は、厳密に言えば「所有格」ではないが、こういう理由で、〈’s〉所有格と〈of+名詞〉の両方を所有格と言うことが多い。

(引用:『実践ロイヤル英文法』[353-4])

 

 

また会いましょう。

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