「manyの特殊用法について教えてほしいです。強調のmanyやtoo manyなど、次から次へとmanyを使った知らない用法が出てくるんです。ぜひ記事にまとめていただけたら幸いです!」
という悩みを解決する記事になります。
●みなさん、こんにちは、まこちょです。
manyという単語は日常頻繁に使われる英単語でありながら、なかなかどうして入試なのでよく狙われる非常に危険な英語表現です。
「many +可算名詞の複数形」、例えばmany books「多くの本」などの使い方が代表的で、これだけでしたらそれほど慌てることはないのですが、実はmanyには私たちにはおよびもつかないような使い方をするものがあるんです。
そこで今回はmanyについて入試・資格試験等で押さえておきたい応用的な用法を徹底的に網羅してみました。ぜひ以下の用法をがっちり押さえて、これからの入試・資格試験にのぞんでくださいね!
以下の記事を読むと、次の点であなたの英語力は強化されます。
ぜひ以下のmanyの特殊用法をマスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください。
manyの使い方は多種多様!これが入試で狙われるmanyの用法だ
manyは本当にさまざまな使い方があり、私たちを時にうんざりさせます(笑)この記事ではmanyの用法について徹底的に攻略します。
① many + 複数名詞
まず私たちにとっておなじみと言ってもいい「many + 可算複数名詞」の用法ですが、この用法ですら、注意ポイントがあったりします。
例えばmany people「多くの人々」なんていう使い方はもはやお馴染みかとは思うのですが、実はこの使い方も意外に制限があります。
manyやmuchは通常「疑問文」「否定文」に使うべきもので、肯定文ではある特殊の状況下以外では使わないのが普通です。
例
Do you have many friends in this city?
「友達はこの街にはたくさんいますか」
例
△ I have many friends
↓
◎ I have a lot of friends
もちろんmanyもmuchもある条件の元では、肯定文でも使うことが可能。その条件とは
【many / muchを肯定文でも使っていいシチュエーション】
- 文頭で使う場合
- many とmuchが「so」「too」「very」と一緒の場合
- イディオムに絡んだ場合
になります。
この点について具体的にまとめた記事が以下になります。かなり細かいですが、よく使う表現のmanyですら、意外に制約が多いことを感じていただければ幸いです。
② many とmany of の違いとは?
例えば「多くの人々」はmany peopleと表現するのが一般的ですが、この表現をmany ofという形で表現することも可能です。
many people
= many of the people
ところがです、この2つの表現なのですが、実はニュアンスが異なることは絶対に押さえておかなければなりません。
例
Many people work hard.
「多くの人々は一所懸命働く」
「many +名詞」の表現の場合、名詞は特に限定されない「一般的な(世間一般の)名詞」を表します。ところがこれをMany ofで表現すると
例
Many of the people work hard.
「その人々の多くは一生懸命働く」
と、many of の後ろに特定のtheがつくことから分かるように、名詞はある特定の状況下にある名詞に限定されるんです。
したがってこのthe+複数名詞は後ろから関係代名詞や修飾語などを伴なうことが多いんですね。
例
Many of the students in my class want to study abroad.
↓
Many of the students ⇐ [in my class] want…
「私のクラスメイトの多くは、留学をしたがっています」
この点は、よく自由英作文などで減点される可能性のあるポイントになりますので、ぜひ以下の記事で具体的に押さえておいてください。
③ many a 単数名詞
先ほどmanyは複数名詞と一緒に使うと書きましたが、格式ばった文語体の英語に
many a 単数名詞
という形があることは要注意です。これでmany +複数名詞と同じ「多くの名詞」という意味になるんですね。
この用法で気をつけなければならないのは、この「many a 単数名詞」は全体で単数扱いであるという点。この点は入試問題で頻出です。例えば次の入試問題ですが分かりますか?
例 間違い箇所を指摘しなさい。
Many a story have been told by the man of his good old days.
「その男性によって、彼の古き良き時代の多くの話が語られてきた」
many a storyは全体で「単数扱い」。したがって動詞はhaveではなくhasで受けることになります。
ちなみにこのmany a atoryですが「単数形」ですので、仮に代名詞で表現する場合はtheyではなくitで受けることも忘れずに!「多くの」などという意味につられないようにしましょう。
例
Many a woman「多くの女性」
→ ◎ She
→ × They
④ 比較級の強調表現のmany
比較級・最上級の強調表現は受験業界の花形ポイント(?)絶対に落とすわけにはいかない重要箇所ですが、比較級の強調表現にmanyがあることはチェック済みでしょうか?
比較級の強調表現は比較級表現(-er / more – )の前に much / far / a lot / a great deal / even / stillなどを置いて強調することができます。
例
I am taller than you.
↓
I am much taller than you.
「私はあなたより背が高い」
ところがこの比較級の強調表現ですが、「many+可算名詞」の部分を強調するときには注意が必要。ひじょ~に独特の形をしています。
ちょっと実際に作ってみましょう。
例
many books「多くの本」
manyの箇所を比較級にするとmoreになります。
more books 「~より多くの本」
このmoreを強調することができるのですが、muchではないんです。なんとmanyを使うんですね。
many more books「~よりはるかに多くの本」
ちなみに「much + 不可算名詞」の比較級強調表現は
much money
↓
more money
↓
much more money
となります。受験生にとって極めて苦手な箇所になりますのでここはしっかり押さえておきましょう。以下の記事で比較級の強調表現について具体的に学習することができます。
⑤ one too many
最後はこのmanyの使い方を学習しましょう。one too manyなのですが、この表現を知っている人いますか?
oneもtooもmanyも難しい単語じゃないんですが one too manyになると極めて訳すのが難しいこの表現、実は国立二次試験の和訳問題などでも出題される難物です。
too many は「多すぎる」の表現ですがこれを数詞の後ろで使うと「一つだけ多すぎる」「一つだけ余分な」「望ましくない」といった意味で使うことが出来るんです。
例
I drank one too many.
「私はちょっと飲み過ぎました」
例
Even one victim is one too many.
「たった一人でも犠牲者が出るのは望ましくありません」
例
You gave him one chance too many.
「あなたは彼にチャンスを1回余計に与えてしまった」
manyの用法について:まとめ
さて、今回は入試・資格試験で狙われるmanyの用法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
manyは身近な単語でありながら、意外に多くの表現に使われる、極めて重要な単語です。今回ご紹介したmanyの用法はどれもよく見られるものですので、ぜひ押さえておいてほしいと思います。
manyの用法についてまとめると
- many + 複数名詞の使いどころ
- many a 単数名詞
- manyとmany ofの違い
- manyを使った比較級強調表現
- one too manyの訳し方
となりますが並べてみると結構ありますね(笑)
また会いましょう。
コメント