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準補語(擬似補語)とはいったい何?通常の補語と何が違うのか押さえるポイントはこれだ!

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5文型

「英語には補語(C)と呼ばれるものがありますが、補語には2種類あるという話を最近聞きました。どうやらその補語を『準補語』というらしいのですが、この準補語は通常の補語と一体何が違うのでしょうか?」

といった英語学習者の疑問に答えます。

 

●こんにちは、まこちょです。

 

英語はSVOCと修飾語Mですべての英文を構造上丸裸にすることが出来ますが、ごくまれに、正規の5文型では説明がつかない変な(?)形をしているものがあるんですよね。

 

今回ご紹介する補語(C)についての話もそうで、一見すると英文法のルールに反しているような形をしているんです。

 

例えばみなさん、英語で補語(C)と言ったらどういった形で使われるか考えてみてください。大体は次の2つの使い方が頭に浮かぶのではないでしょうか。

 

① 第2文型のC(主格補語と言います)として使う

例

He looks young.

「彼は若く見える」

↓

He(S) looks(V) young(C)

He(S)=young(C)の関係

 

② 第5文型のC(目的格補語と言います)として使う

例

I heard Tom singing.

「私はトムが歌っているのを聞いた」

↓

I(S) heard(V) Tom(O) singing(C).

Tom(O)=singing(C)の関係

 

そう、英語学習で補語(C)といったら大体この2つが思い浮かぶかと。他にはないですよね。

 

ところが今回ご紹介する補語は上記の2つのどちらでもありません。つまりかなり特殊な使い方なんです。名称は「準補語(疑似補語)」といい、もしかしたら「なんだそりゃ?初めて聞いた!」というような方も多いかと思いますが、実は英文リーディングで頻繁に見ます。しかもその割には学校文法では学習しないんですよね。

 

そこで今回は準補語とは一体何か?通常の補語とはいったい何が違うのか?を徹底解説。以下の記事をお読みいただければ次の点であなたの英語力は向上するはずです。

 

▶準補語とはいったい何かが分かる
▶準補語と通常の補語の使い方の違いが分かる

 

ぜひマスターして今後の英語学習にお役立てください。

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準補語(疑似補語)とは一体何か?

まずは、何はともあれ準補語とはどういったものを指すのかご紹介します。以下の例を見てください。

例

He died young.

 

何か問題でも?と考えた方もいるかもしれませんよね。ですがこの英文の形、明らかにおかしいです。

 

そもそも動詞のdieは自動詞でありSVの第1文型を取るのがデフォ。間違っても例文のようにdieの後ろにyoungなんていう形容詞をダイレクトにつけてはいけない動詞です。

 

そう、「準補語」とは本来ならあるはずのない場所について主語とS=Cの関係を作る語句を総称していうのですね。

 

ところがS=Cと書くと必ず以下のような質問をぶつけてくる方がいます。例えば

 

「S=Cならこの文はSVCの第2文型ではないのか?」

なんていう質問は正直多いですね。そこで以下では通常のSVCの文と、この準補語を使った文は一体何が違うのかを説明します。

 

SVCの第2文型は補語(C)が必ずなければならない。

先ほどの例文をもう一度並べてみますね。

 

例①

He looks young.

例②

He died young.

 

この2つの文は一見両方ともyoungという補語をつけているという点で同じ文型にみえるじゃないですか。

 

ところが例①の動詞lookは「不完全自動詞」といいます。不完全自動詞というのは【必ず】補語(C)をつけなければなりません。つまり形としては必ず以下のようになります。

 

S look C

 

この形を以下のように表現してはいけません。

 

S look

 

この「Cが必ずある」というところが第2文型(SVC)の最大の特徴なのです。

 

またSVCだけではありません。先ほどの第5文型(SVOC)だってCは【必ず】必要です。

 

例③

I heard Tom singing.

S hear O C

 

これをただ何となくとか言った理由でS hear Oとしてはいけないということです。SVOCである以上はCは【絶対に】書かなくてはいけないものなのです。

 

ところが準補語というのは、本来の文型には含まれていないいわば外れた補語です。やはり先ほどの例ですが、

 

He died young.

 

dieは完全自動詞で第1(SV)文型をとる動詞。したがって本来このyoungはこの英文の文型に入らない「無用」なものです(ちなみに実際には無用ではないのですがそれは後述)。つまり

 

He died.

「彼は死んだ」

 

とdieの後ろでピリオドを打ったっていいわけですね。

 

【通常の補語と準補語との違い①】

  • 通常補語⇒文型的に必ず必要
  • 準補語⇒文型的に必ずしも必要ではない

 

準補語の意味は状態のみ「Cの状態で」

準補語の訳し方ですが、準補語というのは主語の情報を「付加情報的」に添えられているだけですので、「Cという【状態で】」を訳の基本にするとおおむねうまくいきます。

 

少し準補語を使った例を見てみましょう。

 

例④

He returned to his homeland a different man.

 

この文もreturnが自動詞ですので、本来はHe returnedで文が終了してもいいんです。したがってここはa different manが「準補語」ということになりますね。

 

a different manは「別人」ですから「別人の状態で」と考えて訳すことになります。イメージ的には2つの文が合体していると考えるとOKです。

 

He returned to his homeland a different man.

↓

He returned to his homeland. + He was a different man.

「彼は別人の状態で祖国に戻った → 別人となって祖国に戻った」

 

例

He was born rich.

 

He was bornはSVCの第2文型。したがって形容詞のrichは本来文型に入らない箇所です。

 

He was born.+ he was rich.

「彼は金持ちの状態で生まれた → 彼は生まれながらの金持ちだ」

 

例

I woke up sick.

Iwoke up + I was sick.

「調子の悪い状態で目が覚めた⇒目が覚めたら調子が悪かった」

 

例

The sun shines bright. 

The sun shines. + The sun is bright.

「太陽は明るく輝く」

 

何も準補語は1語だけと決まったわけではありません。準補語の部分が「句」の場合だってあるんです。

 

例

He rushed home eager to impart the good news.

He rushed home. + He was eager to impart the good news.

「彼は、良い知らせを伝えたくてたまらなくって、家路を急いだ」

 

例

The old man stood surrounded by his grandchildren.

The old man stood. + He was surrounded by his grandchildren.

「そのおじいさんは孫たちに囲まれた状態で立っていた ⇒ 孫たちに囲まれて立っていた」

 

こうしてみるとこの準補語の用法、対処法を知らないと英文解釈等で非常にてこずる箇所であることが分かりますよね。

 

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目的語(O)の状態を説明する準補語もある!

この準補語を使った用法ですが、何も動詞が自動詞のSV文型だけに使われるだけじゃありません。

 

なんとSVOの第3文型の文に準補語をつけて表現することもできるんです。例えば以下のような例文はいかがでしょうか。

 

例

I drink the coffee black.

「コーヒーはブラックで飲む」

 

この文はI(S) drink(V) the coffee(O)のSVO文型に準補語のblack(C)がついています。この準補語は前の目的語、coffeeの状態を説明しているんですね。

 

I(S) drink(V) the coffee(O) black(C).

I drink the coffee. + the coffee is black.

「コーヒーがブラックの状態で、私はそのコーヒーを飲む ⇒ コーヒーはブラックで飲む」

 

へ~準補語って主語(S)の状態を説明するだけじゃなくて、目的語(O)を説明するパターンもあるのか~ってちょっと待った!そうすると、ちょっと英語に一家言をお持ちのみなさんに、ある疑問が沸いたのではないでしょうか?

 

これって通常のSVOCと何が違うんだよ?

そう、これですよね。

 

このSVOに準補語(C)がくっついた形は正規のSVOC文型ではありません。もし記号で書くならSVO(+C)です。ですが、一見するとこの準補語を使った用法もOの状態を説明しているわけですから、「OはCだ」とOとCの間に「主語⇒述語」の関係があるのは変わらないのです。

 

 

ではこれらを見分けるのはどうしたらいいのか?以下の2つのポイントを押さえておくと良くとバッチリです。

 

SVOCとSVO(+C=準補語)との見分け方

通常のSVOC文型とSVO(+C)の違いは以下の2点を押さえておくと良いでしょう。

 

  • ① 準補語を使った場合は、前の目的語(O)だけではなく主語(S)の状態を説明する場合もある
  • ② 準補語(C)は英文中からとっても英文の意味は成立する

 

通常のSVOC文型はOとCの間に「主語⇒述語」の関係があります。もちろんSVOに準補語(C)がついたパターンも目的語(O)の状態を説明する点では同じなのですが、準補語(C)は目的語(O)だけではなく、主語(S)の状態を説明する場合もあるんです。

例えば次の英文などは分かりやすいかと。

 

例

Ken left his office exhausted. 

 

この文はSVOの第3文型に+としてexhausted「疲れた」(C)がついていますが、この文が通常のSVOC文型でないのは明らかです。

 

もし通常のSVOCでしたら、OとCの間に「主語⇒述語」の関係があるはずですが、そうするとこの文His office was exhausted「オフィスが疲れた」ということになり意味が通らないですよね。

 

そう、この文はexhaustedが主語Kenの状態を説明しているんです。

 

Ken(S) left(V) his office(O) exhausted(C). 

Ken left his office + Ken was exhausted

「ケンは疲れ果た状態でオフィスを出た ⇒ 疲れ果ててオフィスを出た」

 

したがってこの文はSVO(+C)の文構造をしていると分かるわけです。

 

また②の見分け方ですが、準補語(C)は仮に文から取ってしまっても残った英文の意味はしっかりと分かります。それに対して通常のSVOC文型はCの補語部分を取ってしまうと意味が通じなくなるのが特徴。必須ですからね。

 

例

You can buy the vegetable fresh.

↓

You(S) can buy(V) the vegetable(O) fresh(C).

「新鮮な(状態)で野菜を買えます」

 

この文は一見SVOCの第5文型に見えますが、freshの部分をとっても文意が分かります。

 

You can buy the vegetable.

「野菜が買えます」

 

ところが以下のSVOCはCを取ってしまうと文意が全く分かりません。

 

例

The letter made me happy.

↓

The letter(S) made(V) me(O) happy(C).

「その手紙は私を幸せにした」

 

The letter made me.

「その手紙は私を作った」?

 

確かに準補語はなくてもいいけれど…

最後に準補語(C)について補足説明をしますね。

 

今回の解説で準補語は文中から取ってしまっても文意はしっかりと取れると言いましたが、では準補語はどうでもいい存在か、と言われるとそうではありません。

 

むしろ文中における重要な情報を伝えているという点では、なくてはならないものと言えるでしょう。

 

例

Ken ate the meat raw.

「Kenは生で肉をたべた」

 

この英文のrawは準補語です。したがってこの文からrawを取り除いても

 

Ken ate the meat.

「ケンは肉を食べた」

 

としっかり文意は伝わるんです。ですが、肝心の肉が「生」なのか、それとも「ボイル」しているのかというのがしっかり分かるというのは英文を解釈する上で非常に重要ですよね。

 

※準補語に関する質問のまとめ

ここで、準補語について極めて多い質問をまとめてみました。参考になれば幸いです。

 

ねこ
ねこ

質問(1) :準補語はbeingが省略された分詞構文と考えても同じでは?

まずは非常に多い質問(1)についての答えです。その通りで、準補語は形容詞の場合前にbeingが省略された分詞構文と考えて差し支えありません。例えば

例

She married young.

「彼女は若くして結婚した」

 

ですが、marryはここでは「結婚する」という自動詞でyoungが準補語です。このときもちろんyoungは主語(S)の状態を表しているので、

 

She married (when she was) young

 

と言っているようなものであり、ということはwhen she wasの部分を分詞構文化して

 

She married (being) young.

 

と言っているに等しいということになります。ただし準補語をbeingが省略された分詞構文の一部と考えるのは、あくまでも準補語が主語(S)の状態を説明している場合だけであり、先ほど紹介した目的語の状態を説明するパターンの準補語では対象外であることは覚えておきましょう。

 

例

You can buy the vegetable fresh.

 

先ほどの例文のfreshは目的語the vegetableの状態を説明している準補語です。したがってこの場合はbeingの省略がされた分詞構文とは考えられないということに注意です。

 

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準補語とは何?についてのまとめ

さて、今回は準補語の用法と通常の補語の見分け方について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

 

この準補語ですが、本当に英文中でよく見られるにもかかわらず、なぜか学校の授業では取り扱わないんですよね。したがって結構な英語上級者でも知らなかったりする盲点的な文法事項になったりします。

 

準補語についてまとめると

 

  • ① 補語には2種類がある
  • ② 準補語も形容詞・名詞がある
  • ③ SVO(+C)は主語(S)と目的語(O)を説明するパターンあり

 

ぜひマスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください!

 

また会いましょう。

5文型について徹底的に学習したい方は以下の記事をクリックしてみましょう。5文型を完全にものにする手順が完全に分かります。

5文型の学習方法はこちら

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