worthの使い方はかなり特殊!?この単語の品詞は何なのか用法を徹底考察してみた!

英文法の謎

 

この記事を読むと
worthという単語の扱い方が分かります

 

● こんにちは、まこちょです。

 

最近世間を騒がしている(?)英単語にworthがあるんですが…この単語がいったい何をしでかしたのでしょうか。




このworthなのですが、確かに用法が独特なんです。高校英語ではよく「四の五の言わず暗記してしまえ!」と先生に言われてしまう代表格の英単語ですね。このworthがどれほど英語学習者を悩ましているのかは、次の生徒の質問内容によってまざまざと表されているような気がします。

 

「先生、このworthの品詞ってなんすか?」

 

とかいって次のような英文を持ってくるわけです。

 

It is worth reading this book.
「この本は読む価値がある」

 

どうですか、あなたはこのworthの品詞を答えられるでしょうか。そこで今回はこのworth論争(?)に徹底的に向き合い、この単語の特殊性にケリをつけたいと思います。まぁそこまで大げさではないんですけど(笑)

 

ぜひあなたの英語学習のお役にたてば幸いです!

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worthの品詞は形容詞?

このworthという単語なのですが、まず質問に上がるのが「この単語の品詞は何なのか?」というもの。そんなもの辞書を引きゃいいじゃないか!と思う人もいるかもしれませんが、実は一筋縄ではいかないのです。研究社 新英和中辞典での「worth」の品詞ですが「形容詞」と表記されています。ですが、そうすると次の文の構造が上手く説明できないことがわかるでしょうか。




It is worth reading this book.




先ほどの文ですが、この文にSVOCを振ってみましょう。worth形容詞ということはis補語、つまり(C)になる、ということですよね。




It(S) is(V) worth(C) reading this book.




ということはこの文はSVC第2文型。したがって文型はworthまでで終わりとなり、後ろのreading this bookの箇所が意味不明です。そう、この箇所が文型からあぶれる形になってしまうんですね。




そうするとちょっと英語には一家言持っている(?)受験生が次のように持論を展開してくれます。いいですよね、こういう話は。ちょっと盛り上がってきます(笑)




「先生、これってもしかして主語のItが「仮主語」で、本当の主語がreading this bookなのではないでしょうか。だからItの場所にreading this bookを戻してReading this book is worthという表現が可能なのでは?」




うん、なかなか考えてますよね。なるほど、仮主語かぁ。たしかにそう考えれば、reading this bookの箇所がSVOCからあぶれちゃってる理由も説明がつきます。



仮主語っていったい何?と思ってしまった方、こちらの記事をどうぞ
www.makocho0828.net
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worthはもともと前置詞だった!?

ところがこの意見は残念ながら通らないんです。じつはこのworth、確かに今でこそ「形容詞」で定着していますが、じつはもともとは「前置詞」だったというのは案外知られていません。ということは…?





そう、前置詞というのは後ろの名詞とセットで使ってはじめて一人前。つまり【前置詞+名詞】という形で使わなければなりません。ここではreading this bookという【名詞】前置詞worthの後ろに来ているんですね。




このworthがもともとは前置詞だったというのは諸説あるのですが、なるほどもしそうなら納得できる点があるんです。それはこれ。





このworthを使った構文ですが、worthの後ろにto不定詞を置いてはいけないのは受験英語界のお約束のような語法になっています。ですがそれもworthがもともと「前置詞」だったのならば納得できるかなと。




前置詞の後ろにto不定詞を置いてはいけないのは英文法の「ルール」で決まっているからです。



前置詞の後ろについてもっと深く学習したい方はこちらの記事へ
www.makocho0828.net




× It is worth to read this book.




そうすると当然先ほど生徒が出したこの形もダメですよね。前置詞のworthがポツンとあるだけになってしまいますから。




× Reading this book is worth.



 

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もしかして「タフ構文」?

ところがこのworth構文、じつは一番後ろの名詞を主語Itの代わりに前に出すことができるんです。あくまでも一番後ろの名詞だけですよ。つまり、





This book is worth reading.





とこうすることは可能なんです。みなさんはこの形を見てある構文を連想しませんか?




そう、「タフ構文」です。私はこのworthの構文「タフ構文」の一種なのではないかと思っています。



タフ構文とはいったい?と思ってしまった人はぜひこの記事を熟読してください
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タフ構文というのは、なかなかやっかいな構文で、例えば次のような形が可能であることは覚えておきましょう。まずはよくある形。



It is easy to read this book.



このIt「仮主語」で、本当の主語はto read this book。したがってこのto不定詞以下を前に戻した形ももちろんOK。




To read this book is easy.





ところが「タフ構文」一番後ろの名詞【だけ】を主語にしたもの。したがってこの文は




This book is easy to read.




と書くこともできるのだ。つまりこの例文は3種類の書き方ができるということになりますよね。この点は重要です。

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worthwhileはコテコテの「形容詞」

じつはさらにこのworth論争は続くんです(笑)みなさんはworthの後ろにwhileが入った形を見たことがあるでしょうか。よく書き換え問題なんかで使われたりしますね。




It is worth reading this book.

= It is worth while reading this book.




ちょっと頭を整理してくださいよ(笑)この記事で何が何でも「worth論争」はケリをつけますので、少々記事が長くなっているのはご了承ください。



このwhileは実は「名詞」で使われています。でも先ほどの説明でworth「前置詞」ならば、worth + 名詞で使うのは何ら不思議じゃないですよね。そうするとこの reading this bookは今度は前に持っていくことができることも理解できるでしょうか。




Reading this book is worth while.





大丈夫なんです。今度はworthの後ろには名詞のwhileが控えていますからね。【前置詞+名詞】のルールもバッチリ守られているから問題ないんです。訳は「この本を読むことは【時間】をかける価値がある」




またこのwhileが入った形は、reading...の代わりにto read…が来ても大丈夫ですよ。worthの後ろに直接to不定詞が来てませんのでこれまた問題なし!なんです。もちろん「タフ構文」として一番後ろの名詞を前に持っていった形も大丈夫です。



It is worth while to read this book.

= To read this book is worth while.

This book is worth while to read.



ちなみにworthwhileがくっついた形もあります。worthwhileですね。こうなると完全「形容詞」です。easyなどと同じ扱いになるのです。したがって以下の文はすべて正解。


It is worthwhile to read this book.

= It is worthwhile reading this book.

= To read this bookis worthwhile.

= Reading this book is worthwhile.

= This book is worthwhile to read.

= This book is worthwhile reading. ⇒ きわめてまれ



いやぁ…深いね(笑)

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まとめ

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さて、今回はいかがだったでしょうか。このworth論争、非常に難しいですが、やはり最終的には基本的な文法事項がものをいうことが分かる好例でした。



エイヤ、とゴリゴリ暗記で押すときも時には必要ですが、たまには立ち止まってゆっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。わたしも今回は勉強になりました!




ではまた。



最後に、このworthは「タフ構文」の形だけじゃなく、通常の形でも普通に使いますが、これもworthが元々が「前置詞」だったと考えれば納得のできる例文ばかりです。ぜひ参考にしてみてくださいね。




The house is not worth the price.
「その家はその価格の価値はない」


The book is not worth what you paid for it.
「その本は代金を支払う価値がない」

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